ぐるっと流山 井崎市長が姉妹都市長野県信濃町を視察

ページ番号35481 更新日 平成16年8月3日

千葉県流山市―長野県信濃町 俳句が縁の交流盛ん

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 7月30日、井崎義治流山市長は、姉妹都市長野県信濃町を視察しました。流山市と信濃町との縁は、約200年前に、俳人小林一茶が流山を訪れ醸造家で俳人でもあった秋元双樹との交流から、平成9年に両市町間に締結されました。小林一茶が縁での姉妹都市提携ということから、町役場に着いた井崎流山市長は、早速、服部町長の案内で、昨年リニューアルオープンしたばかりの一茶記念館を視察。前日の7月29日から夏休み特別企画展が始まったばかりで、9月5日まで新発見資料として一茶が20代のときに描いた山水画が公開されていました。


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 一茶は初期の資料がごくわずかしか発見されていませんが、同館でも「20代の資料は初めて」とのことです。今回発見された画には、山水画の右上端に「作僧一茶」、左上端に「双樹」と署名されています。また、俳句の中に蛙や蝶などの小さな生き物を詠むことが多かった一茶の句に昆虫などの接写写真を組み合わせた企画展「一茶俳句の世界小さな生きものたち」も同時開催されています。
 ことし11月18日から19日の2日間は、流山の俳句愛好者らが「小林一茶178回忌全国俳句大会」に参加するために信濃町を訪問する計画があるなど俳句を通した両市町の交流はいまも続いています。この俳句会が開催される頃は、信濃町名物の「新そば」が食べられる季節でもあり、芸術の秋と、食欲の秋が一度に楽しめる季節でもあります。


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 両市町長をはじめ横川正知助役、松村修収入役、小林豊雄教育長ら一行が、続いて視察したのは黒姫童話館。
 コスモス畑や妙高山などが一望できるなだらかな丘の上にたつ黒姫童話館は、地元の民話はもとより「いわさきちひろ」の黒姫山荘をはじめ赤ちゃんから熟年まで幅広い層のファンを魅了する「松谷みよ子の世界」、そして何よりも「モモ」「はてしない物語」など映画化もされ全世界の子どもから大人に読まれ続けている「ミヒャエル・エンデの世界」が来館者を夢の世界へ誘います。「なぜ、エンデの原画などがここにあるのですか。信濃町との関係は」と尋ねる井崎市長に、同町教委の山県一郎係長は「無鉄砲な話しですが、エンデが来日したときにダメモトで懇願したら快諾していただいた。母国にも一切ない資料がこの町にたくさんあるんです」。一職員の情熱が世界的な児童文学者の心を動かしたことに井崎市長も感動した面持ちで熱心に聞き入っていました。視察時期が夏休みということもあり同館でも10月11日まで松谷みよ子の童話・絵本原画展が行なわれています。


 服部町長が井崎市長を最後に案内したのは野尻湖ナウマンゾウ博物館。同館の中村由克学芸員の案内で野尻湖の4万年前の地層から発掘されたナウマンゾウの化石に直接触れながら古代のロマンに思いを馳せているようす。体長2・8メートルのナウマンゾウのレプリカの大きさには圧倒されます。
 親しみやすい一茶の俳句、緑のパノラマを楽しみながら児童文学の世界に浸った童話館、時を越えて現れた古代の化石、井崎市長も「ぜひ、夏休みをとって家族でゆっくり回ってみたい」と語っていました。


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