ぐるっと流山 たばこと健康のセミナー

ページ番号35311 更新日 平成16年9月26日

講演中の講師の写真

 9月26日、南流山センターでたばこと健康のセミナーが行なわれ約80人がたばこの害などを学びました。
 国連支援交流協会流山支部(時任きよ子支部長)と「女性・こども・命・未来」を守る会(渡部通子事務局長)の主催で流山市や(社)日本医師会、(財)日本がん協会などが後援し行なわれたものです。
 同セミナーは平成13年2月18日に東京商工会議所ホールで「妊産婦の健康とたばこ」をテーマに第1回大会が行なわれ、2回目が横浜で「乳幼児の周囲のたばこ環境」をテーマに、その後、徳島や広島、鹿児島などで行なわれ昨年1月に第9回大会が神戸市で「愛する人をたばこから守るために」をテーマに開催されました。10回目の記念大会は、昨年、公共施設全面禁煙を佐賀市に次いで全国で2番目に実施した流山を会場に行なわれました。


パネル展示の写真

 今回のテーマは「親と子に知ってほしいたばこの真実」。講師は、町田保健所長で日本禁煙推進医師連盟幹事の医学博士・斉藤麗子さん。斉藤さんは、保健所長として現場でさまざまな声やデータに接していらっしゃるだけに説得力がありました。
 生後3~4か月の乳児がいる部屋でもたばこを吸う人がいるかという調査では「いる」が15・7%、「ときどき吸う人がいる」が14・9%。これが1歳6か月健診の際の調査では「いる」が29・6%、「ときどき吸う人がいる」が16・1%と増える。講師は身体的虐待や性的虐待、ネグレクト、心理的虐待と同様、子どもの周囲での喫煙は乳幼児虐待であると主張しました。


展示を見る参加者の写真

 また、保健所長として児童相談所などとも連携する仕事の性格上、少年刑務所の実態などにも触れ、薬物から恐喝や売春に走り逮捕された少女たちは、逮捕前にたばこを吸っていた少女が83%、一時喫煙していたが17%、吸ったことがない子は皆無だったことから、薬物の入門がたばこであると解説しました。さらに少女たちは「釈放されたらまた吸う。自動販売機があるから止められないだろう」と語っていたことを紹介し、たばこの自動販売機が62万台もあり、夜間でも明かりがともっている国は世界のどこにもないと指摘しました。たばこには依存性があり、ニコチン欲しさに3000種類の化学物質と60種類の発ガン性物質を吸い込んでいる。喫煙者は、ニコチンによって動かされているのであって、たばこの被害者であることを強調し、みんなで助け合える社会にしましょうと呼びかけました。


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