ぐるっと流山 講演「地域で精神保健を考える」

ページ番号35617 更新日 平成16年12月6日

講演会とコンサートに集まる参加者たち

 平成16年12月4日(土曜日)、初石公民館で障害者の暮らしやすい社会づくりをめざして講演会とコンサートのつどいが行われ、約150人の市民が参加しました。これは、西深井地域生活支援センターすみれの開所記念として、NPO法人自立サポートネット流山(勝本正實理事長)と流山市の共催で、12月3日から始まった障害者週間の啓発活動の一環としても開催されたものです。


肥田裕久医師による講演

 初石病院から肥田裕久医師を講師にお招きし、「地域で精神保健を考える」と題した講演が行われました。肥田医師は、原発施設も火葬場も必要だが、「私の家のそばにはつくらないで」という人が多い。残念なことだが精神医療施設も同様の扱いを受ける場合があることを指摘。「何が悪いのか」を探す検察官的精神医療ではなく、これから地域でこうした人々が暮らせるように「この人には何が足りなくて何が必要なのか」を考える弁護士的精神医療の必要性を訴えました。また、医学や看護や福祉は精神を病んだ人が地域で生活するためには必要不可欠なものですが、医学が囲学になって患者を囲い込んだり、看護が監護になって患者を監視したり、福祉が服祉になって患者を服従させたりすることがないように皆で気をつけていきましょうと呼びかけました。


ピアノコンサート

 アトラクションでは、市内在住で、自閉症のため養護学校高等部を卒業した川島英一郎さんのピアノコンサートが行われました。川島さんは小学校4年生のときからピアノを始め、平成7年に励ます会によって北部公民館で初の個人リサイタルを開いたのがきっかけで、年に数回こうした場や高齢者福祉施設などで演奏をしています。この日は、ショパンの「マズルカ」5番・6番をはじめシベリウスの「もみの木」、リストの「ため息」など5曲が披露されました。
 主催した自立サポートネット流山は、知的障害者と精神障害者と身体障害者の3障害者団体が一緒になって障害者のさまざまな社会参加などをサポートしているNPO法人です。ことし夏に開所した西深井地域生活支援センターすみれは、3障害者を持つ家族の念願の活動拠点としてオープン。NPO法人が運営しているのも全国的にも珍しいと言われています。
 なお、西深井地域生活支援センターすみれでは、12月19日(日)午後1時30分からクリスマスコンサートを行います。山下幸子さんとモン・シュシュを迎えてのジャズとハーモニカの演奏。プロの演奏が無料で申込不要で公開されます。ぜひ参加を。


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