ぐるっと流山 ヂンガラ餅行事

ページ番号35159 更新日 平成17年1月9日

市指定無形民俗文化財「ヂンガラ餅行事」 ワッセワッセ、今年のもちの割れ具合は?

もちを奪い合う参加者たち

 ワッセ、ワッセ、餅はどこだー・・・、餅の割れ具合により、その年の農作物の作柄を占う「ヂンガラ餅行事」が1月9日、三輪野山の茂侶神社で行われました。古くから伝わるこの祭事は、昭和52年に流山市指定無形民俗文化財に指定され、現在、ヂンガラ餅保存会(堀江啓亮会長、30人)により運営されています。近隣でもあまり見慣れない祭りのためか、市内外から毎年大勢の見物客が訪れますが、今年も、約300人が集まりました。


もちを奪い合う参加者たち2

 「八づくし」がモットーで、毎年1月8日(現在は近接した日曜日)に、8升の御神酒と8升のもち(上3升、下5升の円い重ねもち)、8種類の野菜などが供えられます。社殿内で古谷宮司による祝詞(のりと)奏上、お祓いなどのあと、トウ渡し(次の年番への引き継ぎ)などが行われ、いよいよ「餅取り」が始まりました。登殿した約20人の上半身裸の若衆に、神官から5升のもちが投げ入れられると、「ワッセ、ワッセ、餅はどこだー」と掛け声をかけながら、若衆はもちを奪い合い、ひとかたまりとなって揉み合いました。途中、訪れていた井崎流山市長も、若衆に促されスーツ姿のまま揉み合いに参加し、一段とヒートアップした若衆たちに揉みくちゃにされていました。


二つに割れたもちを掲げる宮司

 約30分ほど、激しく揉み合ったあと、柱に勢いよく餅が打ち付けられると、見事に餅は真ん中から二つに割れ、観客からは大歓声が上がりました。割れた餅を両手にした宮司からは、「今年は豊作です」との占いが言い渡され、熱気に溢れた今年のヂンガラ餅行事も無事終了しました。
 ヂンガラ餅保存会の堀江会長は「古く江戸時代より受け継がれているというこの行事を、地域の伝統行事として、決して絶やすことなく後世に残して行きたい」と語っていました。
 1月20日には、同じ流山市指定無形民俗文化財の「鰭ケ崎おびしゃ行事」が、鰭ケ崎の雷神社で行われます。これは、赤鬼と青鬼の顔が描かれた的を手作りの弓矢で射抜き、五穀豊穣や家内安全を祈願するものです。


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