ぐるっと流山 ストリングラフィ

ページ番号35146 更新日 平成17年1月24日

ストリングラフィって何? 南流山センターのホール全体が弦楽器に変身

会場の空間を楽器に

 平成17年1月23日(日曜日)、南流山センターで流山おやこ劇場(油井陽子代表)が主催する「ストリングラフィ アンサンブルによるワークショップ」が開催され、親子80名が聴きなれない楽器の音色を楽しみました。ストリングラフィは、音楽家でこの楽器の考案者・水嶋一江さんが、山形県月山の麓の森で木と木の間に糸を張り巡らせて、森全体を大きな楽器にしたいとひらめいたのがきっかけ。当時は糸電話の楽器と呼ばれていましたが、楽器でありながら空間に張り巡らせた糸が、美術作品のように印象的なので、糸を意味する「ストリング」(The Stringsは弦楽器を意味する)と図表、グラフィックアートの作品を意味する「グラフィック」の2つの言葉を合わせて「ストリングラフィ(Stringrahy)と名づけられました。


絹糸は15本から25本で1セット

 水嶋一江さんは、「ストリングラフィの特徴はスペース全体を楽器にしているところで、会場毎に違う世界でひとつしかない楽器です」と話していました。南流山センターホールの会場は、あたかも大きなハープが置かれているようでした。「ピンと張られた絹糸は15本から25本で1セットとなり、1本ずつ弦楽器のように調弦され、ソプラノ、アルト、ベースの3セットが基本となります。糸の長さは一番短いもので約1m、長いものは15mもあります。世界にひとつだけの花」を聴き、そのあとは小学生も直に楽器に触れ、弦をはじいたり、弾いたりしながら一緒に演奏を楽しみました。演奏に参加した6年生は、「ただ触っただけなのにこんなに音が出るなんて思わなかった。音はコップとコップの間しか出ないんだ」と感激していました。


絹糸と紙コップとボタンなどで演奏

 「マイ・ストリングラフィを作ろうタイム!」では、絹糸と紙コップとボタン、そして松やにを材料に自分だけの楽器をつくり、その音色を確かめたり、糸電話にしてはしゃぐ子ども達もいました。「松やに」は糸に塗ると音が出るもので、バイオリンなどでも弓に塗っているものです。最後は3人の演奏家による「カノン」。素晴らしい演奏とやさしい音色に参加者全員が聴き入っていました。
 流山おやこ劇場は、「子どもたちに夢を!たくましく豊かな創造性を!」を合言葉に、1986年に発足し、子どもたちにとって、より良い文化環境作りのための活動をしている会です。 都心まで出かけなくても、身近なところで、今回のようなプロの生の舞台を味わえる機会をーと、親子でいっしょに楽しめる舞台鑑賞会などを続けています。


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