ぐるっと流山 東小ビオトープ

ページ番号34412 更新日 平成17年8月8日

林野庁が全国で6校、関東で唯一の学校の森ビオトープに東小を指定 1・75ヘクタールの雑木林を地域で整備し、自然観察と健康づくりがテーマ

地域の方々も参加して森を整備

 平成17年8月7日(日曜日)、名都借の市立東小学校(関下裕文校長・児童724人)の裏の雑木林でビオトープづくりが行われました。ことし4月に、学校北西部に隣接する雑木林の地権者・中田武男さんから1・75haの森を借用し、スタートした大きな構想です。5月にNPOさとやま(恵良好敏代表)とプランを作成し、6月に同NPO会員で共生プランナーの小瀧康男さんが設計図を作成。樹木に名前を掲示するために林野庁と県緑化推進委員会から木札50枚をもらい、林野庁が「住宅地における学校林」のモデルとして全国で6校、関東では東小が唯一のモデルに選ばれた。


地域の方々も参加して森を整備

 この事業は林野庁が都市部の雑木林を保存活用しようと今年度から新たにスタートしたもので、流山はその第一号に選ばれたものです。国の補助金は年間140万円で、進捗状況などによって2年から5年が限度。6月29日にPTAや地域住民が奉仕作業のために集りました。30年間人を入れなかったという林に、古老から昔は道だったという場所を聞いて建設関係の会社を営むPTA会長の染谷和広さんから機械をお借りして、木を切り道をつくりました。


東小の裏に見える森

 地域の古老たちが「かつては湧水地だったのに、埋め立ててしまった」という記憶を頼りに、場所を見つけて掘り起こしてみると確かに水が湧いて出たそうです。作業にあたった皆さんは、ここに池やせせらぎをつくってトンボやホタルの舞う水辺にしたいと夢を膨らませていらっしゃいました。7月12日、PTAの「親父の会」準備委員会や児童などが出席してビオトープ推進委員会を開催。校内研修などを経て、7月31日に教職員など43人で広場などをつくりました。この広場は、130人程度の学年が集れる広場、40人程度の学級が集れる広場のふたつです。8月7日にゴミ拾いなど最終作業を行い、8月19日の登校日にTX開業記念ビオトープ第一期工事完成式と初めて子どもたちの森歩行などを予定しています。9月の新学期から全校でビオトープ、学校林を活用する予定です。


地域の方々も参加して森を整備

 第一期工事作業最終日のこの日は、約50人の地域の方々や教職員、PTAなどが参加。群がる蚊に手を焼きながらも雑木林の下草や不法投棄されたゴミと格闘。松風自治会長の大窪喜八郎さんは「自宅の庭はほったらかしてでも、子どもや地域の人々の役に立つと思うと嬉しくて、暑い中、仲間と作業に来ました」と語ってくださいました。作業中は、クロアゲハが飛び、県で絶滅危機種に指定されている山桜の大木もあって、作業の手を休めて樹木や昆虫に見とれることもしばしば。子どもたちはこの雑木林を「流山東(あずま)かがやきの森」と命名したいそうです。関下校長は「これから林の中の広場や道に、それぞれ子どもたちが名前をつけたら親しみが持てるのではないか」と語ってくださいました。


地域の方々も参加して森を整備

 この森には、ふくろうやきじ、こじゅけいなどが生息していて、実は、もっと早く手をつけたかったそうですが、NPOさとやまの恵良代表らが雑木林に入ってプランを練っていた際に、おおたかの営巣を発見し、おおたかのヒナが巣立つまで作業を待ったため作業が真夏の炎天下になってしまったということです。関下校長は「ビオトープというと観察だけで終ってしまうが、ここは、観察コースと、健康づくりコースに分けてつくっていきたい」と構想を語られ、児童だけではなく地域にも開放していく方針で、来年4月29日のみどりの日に地域を巻き込んだイベントも企画しているそうです。


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