ぐるっと流山 人権週間「講演と映画のつどい」

ページ番号30437 更新日 平成17年12月6日

人権週間の「講演と映画のつどい」に1,000人 客席は涙と笑いでいっぱい

なださんの講演

 平成17年12月4日(日曜日)から始まった人権週間を前に、12月3日(土曜日)、文化会館大ホールで「講演と映画のつどい」が行われ、1,000人を超える方々が高齢者の人権などを学びました。流山市や千葉地方法務局松戸支局・人権啓発地域ネットワーク協議会などが主催したもので、松戸人権擁護委員協議会流山部会(米山孝平部会長)の皆さんが受け付けから司会、記録写真、そして人権キャラクターの人権マモルくんの着ぐるみを着て委員さんが汗びっしょりになって啓発活動をしてくださいました。


満席の観客席

 講演は、高齢者の心の健康の第一人者で、精神科医で作家のなだ・いなださんを招いて行われました。演題は「常識について考えましょう~こころの健康と寛容」。なださんは、精神科医として国立久里浜病院をはじめ公私立の精神病院に勤務のかたわら執筆活動を続け、インターネット上の仮想政党「老人党」を提唱。アルコール依存症治療の先駆者です。なださんは「アルコール依存症の方に2週間しか禁酒できなかったのかと叱るより、2週間も禁酒できたの頑張りましたねと接した方が信頼関係が築けます。人に厳しいというのは、寛容になれない人の言い訳です。みんなでやさしく接し合いましょう」と笑いを交えながら解りやすく呼びかけていました。


なださんの講演

 続いて行われた映画上映は、アルツハイマーを患った高齢者の人権や家族愛をテーマにした映画「折り梅」(111分)を鑑賞しました。認知症になった母親のありのままを受け入れることが、家族の絆になり、介護する人の世界も広がっていったという内容です。原田美枝子、吉行和子が主演し、小菅もと子の名著「忘れても、しあわせ」(日本評論社)の原作を、「ユキエ」の松井久子監督が映画化し、文部科学省特別選定、厚生労働省推薦の名作で客席では涙を拭かれる姿が数多く見受けられました。


満席の観客席

 1948年12月10日の第3回国際連合総会において、「世界人権宣言」が採択されたことを記念して、わが国では、「世界人権宣言」が採択された翌年の昭和24年から、「人権デー」である12月10日を最終日とする1週間を「人権週間」と定めています。法務省の人権擁護機関は、この週間を中心に、広く人権尊重思想の普及高揚を図ることを目的とし、さまざまな啓発などが全国的に展開されます。流山市では、毎年、この週間にこうした講演会などを開催しています。この機会に、人権について考えてみましょう。


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