ぐるっと流山 市野谷の森の手入れ

ページ番号28788 更新日 平成18年2月6日

オオタカの森で下草借りや巣箱つけ NPOさとやまが森の手入れ

NPOさとやまが主催で森の手入れ

 平成18年2月5日(日曜)、市野谷の森で下草刈りと巣箱かけなどが行なわれ、約20人の市民が鎌や脚立、巣箱、ゴミ袋などを持って森に入りました。主催したのはNPOさとやま(恵良好敏理事長)。同NPOは、千葉県立「市野谷の森公園」予定地をはじめとする里山の保全活動を行い、多様な生物の棲める自然を維持再生することによって、人と自然の触れ合いや学習の提供やまちづくりなどに寄与しようとさまざまな活動を展開しています。


巣箱の取り付け

 同NPOは、毎月第一日曜日の午前中は朝9時に初石公民館に集合し、市野谷の森まで歩き、さまざまな体験学習や作業を行なっています。今回は、その一環で、最も寒い時期だけに、参加者が集まるか心配されましたが20人以上の愛好家らが集まり、下草刈りなどに汗を流しました。同NPOでは、2月19日(日曜)、流山市リサイクルプラザで、さとやま塾「オオタカの森をまもる」(講演会)を行い、3月5日(日曜)には市野谷の森で野鳥観察会、4月2日(日曜)には同森で野草観察会が予定されています。


自然の鳥の巣

 同NPOでは、年2回、下草刈りなどを行なっていますが、落ち葉は、市民農園などで腐葉土にして、森の資源を活かしていきたいと、こうした活動を継続しています。また、下草を刈って落ち葉を集めることで、本来、日光が当たれば発芽できる種子などの生命が蘇ることも期待できるということです。かつては、森林の手入れは、薪や腐葉土づくりなどのためどこでも行なわれていましたが、最近は、森に注意が向かいない風潮もあり、「痴漢注意」や「ごみ捨て禁止」などの看板だらけになってしまうと参加者らは森に目を向け保存し、森を活かしていくことの大切さを訴えていました。


下草刈り

 この日は、昨年、設置した巣箱の中をきれいに掃除して、野鳥の繁殖調査を行ないました。巣箱の底を開けると、スズメやシジュウカラが巣立った跡がありました。同NPO理事で日本野鳥の会会員でもある紺野竹夫さんは「瓦屋根などが減って巣穴をつくれなくなったスズメがその強さからシジュウカラなどを巣箱から追い出して産卵することが多くなりました。巣箱の穴を0・5ミリ小さくするだけでスズメが入れなくなってシジュウカラが安心して巣立つことができます」と教えてくださいました。


落葉掃除

 西初石から参加した工藤恭子さんは「会員ではありませんが、健康づくりと趣味を兼ねて森の手入れのときだけ参加しています」と、森の中で落ち葉を掃いているとストレスが発散でき癒されると語ってくださいました。「巣箱をもっと下向きにしないと雨が入ってしまう」とせっかく取り付けたばかりの巣箱の向きを変えるなど、知識や体験の豊富な人と初めての人とがにぎやかに楽しみながら森の一日を過ごしていました。


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