ぐるっと流山 公民館米づくり講座

ページ番号28385 更新日 平成18年5月8日

家族で泥だらけ~公民館家族米づくり講座 市民との協働で3年目~講師は「流山百姓日記」の著者・吉田篤さん

家族で米作りに挑戦

 平成18年5月6日(土曜)、西深井の水田で家族米づくり講座が行なわれ、約40人の家族連れが田植えに挑戦しました。4月23日の開講から始まり、この日は田植え作業。次回5月~6月の草取りなどを経て9月23日に稲刈り、10月29日の餅つき(収穫祭)と進む予定です。家族で行う学校週休2日制対応事業として、土曜日を中心に小学生を含む家族を対象に開催。公民館が市民環境団体との協働事業で開催したもので、講師は駒木の吉田篤さんです。


家族で米作りに挑戦

 この家族自然体験教室は、講師の吉田さんらが所属する市民環境フォーラム流山と公民館との共催事業。通称「新川耕地」を会場に、親子で自然体験できる場を行政と市民団体とのコラボレーションで提供していこうと一昨年から始まったもので、ことしは第3期生。この日は、前日から初夏のような日差し。参加者は麦藁帽子に長靴、首に手拭いといういでたちで慣れない泥に足をとられながら悪戦苦闘していました。地元の農家に借りた田んぼは1反で、3枚に区画を分け、参加者が秋に米を収穫し、ご飯を食べるためのコシヒカリが2枚と、参加者全員で最終回に餅つき大会をするためのモチゴメ1枚を植えました。


かえるを捕まえて大喜び

 講師の吉田篤さんは、昭和50年代に無農薬野菜や有機野菜のリヤカー販売から始まり、本格的に農業に挑戦して10年が過ぎた起農家として、政府広報のテレビ番組などでも紹介されたこともあります。吉田さんは、こうした体験などを綴ったエッセーを地元の地方出版社・崙書房から「流山百姓日記」(1260円税込、ふるさと文庫・256頁)を出版しています。過酷だが豊かな農生活、そして家族、友人達、近隣の人々との四季折々の日常。平和台の無農薬八百屋「真澄屋」で買い物客に配布しているニュースに掲載した「帰農人」の01年から05年分を収録しています。この著書からは吉田さんの農業への思いが伝わってきます。


家族で米作りに挑戦

 吉田さんは、今回の公民館講座をはじめ葛飾区の博物館に依頼された体験講座や「NPOホタル野」の水田、西初石の「おやじの会」の水田、下北沢の「チベット・チベット」の水田、松戸市の保育園「まどか園」の水田、体験農場「野良」の畑などさまざまな団体の指導をしています。そのため、この連休シーズンは田植えなどで多忙を極めるそうですが「こよみの卯の日とその前日は縁起を担いでここらでは田植えをしない」と昔の人々の知恵によって農作業を休める日があることも教えてくれました。


子どもはどろんこ遊び

 野々下から「子どもに体験させたくて」と、4人家族で参加した中城さんご一家は33歳のお父さんも田んぼに入るのは初めて。八木幼稚園年長の弓華ちゃん(5歳)は、田んぼに首までつかって「カエルさんになったみたいでおもしろい」、弟の遥貴くん(2歳)は、最初、お母さんの背中におんぶでしがみつき、田に足を入れるのを恐がっていましたが、周囲の子が泥の中を裸足で駆け回る楽しそうな雰囲気につられて自ら田んぼに入って、気がつけば泥だらけで走り回っていました。環境団体の皆さんも「体験講座ですから収穫は二の次、こうして子どもが泥だらけになって嬉しそうな顔を見せてくれるのが一番」と語っていました。


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