ぐるっと流山 ホタルの幼虫を放流

ページ番号28349 更新日 平成18年5月8日

ホタルの幼虫1,540匹を放流 小学生や高校生など125人が参加

ヘイケボタルの幼虫を放流

 平成18年5月6日(土曜)、西深井の新川耕地の水田でNPOホタル野(前川利夫理事長)主催のヘイケボタルの放流会が行なわれ、125人の家族連れらが「大きくなって夏に会おうね」と水田に幼虫を放しました。今回放流された幼虫は1,540匹。子どもも大人も長靴を履いて集合。放流するのは、昨年7月にこの場所で捕まえたホタルの幼虫。手分けして会員が自宅で大切に育てたものをはじめ、昨年の放流会などで募集した「里親」によって育まれたもの。7月中旬から8月上旬に成虫になって飛ぶのが楽しみです。


ヘイケボタルの幼虫を放流

 この日、流山北高校近くの田んぼでホタルの幼虫の放流会が行われ、参加した125人の親子連れなどが紙コップに入った幼虫を放流しました。この催しは、NPOホタル野(前川利夫理事長)が一昨年から始めたもので、ことし3回目です。手づくりの紙芝居で、卵から幼虫、サナギ、成虫になるまでを小さな子どもにも解るように解説しました。


放流されたホタルの幼虫

 市立松戸高校の生物部の女子高生3人を引率していた顧問の椿仁三千教諭は、「以前、県立流山中央高校の生物部のときは近くに西初石小鳥の森があったので、ホタルなどを生徒に見せられましたが、今度の高校にはビオトープなどもないので、体験学習にと一緒に参加させていただきました」。生徒さんも「ぜひ、ホタルの里親になりたい」と張り切っていました。


ヘイケボタルの幼虫を放流

 昨年は会員が自宅で卵から育てた幼虫が約550匹、ことしは倍の数になりました。同NPOでは、夏には初の「ホタル鑑賞会」も計画したいと張り切っています。今回放流した幼虫は、同じ田んぼで昨年とった卵を、会員がそれぞれの自宅でバットや水槽などで飼って育てたものをはじめ、一般公募の「里親」によって育てられたもの。この日は、里親に同NPOから感謝状とオリジナルバッジが贈られました。里親たちは「水を取り替えるのはいつなのか、餌を追加するのはいつがいいのか、そのタイミングなどが解らずに苦労した」と振り返っていました。


ヘイケボタルの幼虫を放流

 エサ集めが一番の苦労ですが、会員の中にはエサとなるモロアナ貝やタニシなどを育てることから始めている人も少なくないそうです。放流した約500平方メートルの田んぼは、田植えをしないでビオトーブにしています。子どもたちは、紙コップに入った幼虫に「夏に見にくるからね」、「無事に大きく育ってね」と語りかけながら放流していました。同NPOは、04年1月16日にNPO法人を取得し、湧水観察会や流山市内ホタル観賞ツアー、水質保全のための竹炭づくり、そして今回のような放流会などを通して自然環境の保護活動などを展開しています。


ヘイケボタルの幼虫を放流

主催したNPOホタル野の前川理事長は、「今回、放流する田んぼには絶滅危惧1.類のイチョウウキゴケや絶滅危惧2.類のタコノアシなども生息していて、夜のホタルも、昼の水生植物の観察も家族で自然を楽しんでいただけるではないでしょうか」と語っています。また、7月中旬から8月にかけて夜7時30分くらいからホタルが光ながら飛ぶ姿が見られるのではないかと期待を寄せています。


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