ぐるっと流山 句集の出版

ページ番号28043 更新日 平成18年6月20日

秋元大吉郎 元流山市長、句集の完成を祝う 活発な市内の俳句活動

句集の出版を祝う

 平成18年6月17日(土曜)、第3代流山市長・秋元大吉郎さんの句集「花さざなみ」の出版記念会が野田市内のホテルで行なわれ、俳句関係者ら約100人が上梓を祝いました。「初蝶の石を抜け出る白さかな」などが納められた名句集「初蝶」から21年、「月の出の紺の茄子苗貰いけり」などに代表される珠玉の「月の夜の」から6年、3冊目の句集です。現役時代から日本ペンクラブに所属する市長として「文人市長」と呼ばれていた秋元さんですが、この日は、俳句のお仲間らが中心になって句集の完成を祝いました。


句集を出版した元流山市長の秋元氏

 俳句を通じての交流を「俳縁」と呼び尊ぶ俳人の皆さんにとって句集の完成は、単なる出版記念パーティーではなく、俳句評論の場。俳人の皆さんは、「骨格のある俳人ですら平成になって、新しい句風にしようと無理して軽い俳句をつくって流行に迎合しているが、秋元さんの俳句は重い。正攻法でも新しい俳句が生み出せることの証明」、「秋元さんの俳句は、土の匂いと孤独がにじみ出ている。この孤独にはいいようのない寂しさがある」と次々と俳句を解説していらっしゃいました。


祝辞を述べる井崎市長

 井崎市長は、藤原正彦氏の著書「国家の品格」を例に出し、「一流の数学者になるためには情緒が必要と書いているが、秋元先生が、流山発展の骨格となる流山インターチェンジの開設、流山工業団地の設置、つくばエクスプレスの流山市ルート誘致と市内3駅の設置などの偉業をなし得たのは、こうした俳句などに培われた情緒や豊かな感性があったからこその実績だったのではないでしょうか」としたうえで、句集に詠まれた「父からはちから母から汗の臍」を胸をうった句として読み上げていました。句集は流山2丁目の崙書房(電話04-7158-0035)から出版。


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