ぐるっと流山 めだかの学校

ページ番号27581 更新日 平成18年10月16日

公民館通学合宿めだかの学校 もらい湯に、畑の野菜収穫に、料理に、楽しい3泊4日の非日常

農家の畑で直に野菜の収穫

 平成18年10月9日(月曜)~12日(木曜)の3泊4日、流山市加の同市文化会館で、通学合宿「ながれやま子ども宿“めだかの学校”」が行われ、19人の小学生が公民館で共同生活を送りながら通学する体験学習を楽しみました。食材を買って、食事を作って、食べ、入浴して、布団に寝て…普段何気なくしている生活ですが、実は、保護者にしてもらう日常に流され、小学生自身はほとんど無意識な受け身の毎日です。そこで、「生きる力」を育む教育の必要性が叫ばれている中、少しでも子どもたちに自信を持ってもらい、たくましくなってほしいと企画され3年目を迎えた行政と市民との協働事業です。


食材などの買い出しにも

 参加者は、公募で集った小学校の4年生から6年生までの19人。この学校を運営したのは、さまざまな地域活動をしている人々で組織した「めだかの学校実行委員会(橋本勝美実行委員長)」の皆さん。駒木の江戸川大学総合福祉専門学校で児童福祉を学ぶ学生や我孫子市の川村学園女子大学で教職課程を受けている学生も参加。学生と地域ボランティア、そして公民館職員ら49人が19人の小学生の合宿を支えました。


入浴後にちょっとくつろぎタイム

 内容は中央公民館(文化会館3階)に泊り、自分たちで食料を買い、作るなど、家にいたら親に頼っている部分を子どもたちが自分たちで考え生活する体験学習です。夜は近所の家で「もらい湯」体験。初日となった9日は、バスに乗って今春オープンしたばかりの「ほっとプラザ下花輪」で、隣の清掃事務所の余熱を利用した大きな浴槽で裸のお付き合い。2日目からは、「もらい湯ボランティア」の地域の方々の家を3~4人のグループに分かれて訪問しました。協力してくださる家に公民館で事前に依頼しておき、決められた家に地図を見ながら訪問して、入浴させてもらいます。昭和30年代のご近所付き合いならごく普通の光景ですが、子どもたちはもちろん、ボランティアで付き添った学生も初めての体験です。ことしは、女子大生が引率する女子チームは夜道が危険と、日ごろ、通学路の安全を見守る地域のボランティアの男性中高年者がもらい湯の送迎ボランティアとして参加するなど、新たな協力も得られました。


自分たちで料理して、食べて、片付けて

 消防署の宿直署員用のお風呂も借りましたが、消防職員の中には、宿直明けを利用してボランティアとして参加し、署に仕事で泊まった翌日に、公民館でボランティアとして泊まる職員がいるなど、地域に支えられた事業です。参加しているボランティアは、市青少年相談員や流山おやこ劇場、環境フォーラム・流山、流山すず虫の会、保育ボランティアひだまり、消防団など他の地域ボランティア活動をしている市民の皆さん。最終日に参加して子どもたちと一緒にカレーライスを食べた井崎市長は「昨日、妻がスーパーで買い物をしていたら小学生がたくさん夕飯の食材を買っていて驚いて帰ってきたのを聞いて、ことしもめだかの学校の季節だと気づきました。ネーミングのめだかの学校とは、童謡の歌詞から“誰が生徒か先生か”と、“教えられえる側”と“教える側”が常に入れ替われる“相互学習”であり社会教育の原点を示すもの。ボランティアの大人も小学生の皆さんから何かを学んだでしょうし、皆さんも親以外の大人と接して何かを学んだのではないでしょうか」とボランティアや参加者を激励しました。


みんな一緒に記念撮影

 夜は、宿題が終わらずに10時過ぎまで粘る子どもたちもいました。また、子どもが寝てから子どもたちの日記に返事を書く学生や反省会をするボランティアは、11時過ぎまでミーティングが続くなど、後半は子どもも大人も疲れ気味。朝は、部活の朝練習のある子のために7時に出発するチームや7時半のチームなどに分かれ、ボランティアが引率して登校しました。途中、流山北小の田頭校長も激励に駆けつけました。野菜が足りないのではと、初日は、市内の農家に行って、畑から直に野菜をとって、サラダやけんちん汁をつくって食べ、「公民館の机で食べるのは味気ない」と、野の花を摘んで各テーブルに飾ってくれるボランティアなど、多くの人々が集う公民館ならではの光景も見受けられました。最後の夜は、学生との別れがつらく「帰りたくない」と泣き出す小学生もいましたが、この4日間で少したくましくなった子どもたちは、迎えにいらした保護者の皆さんと一緒に、公民館に別れを告げました。


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