ぐるっと流山 西平井根郷遺跡現場見学会

ページ番号27488 更新日 平成18年10月24日

西平井根郷遺跡現場見学会に300人 石器時代から江戸時代までの生活の跡を

出土品を展示

 平成18年10月14日(土曜)、西平井根郷遺跡で現場見学会が開催されました。この発掘調査は、つくばエクスプレス沿線開発で施行されている西平井・鰭ヶ崎地区の区画整理事業にともなうもので、平成10年から行われていますが、この現場は昨年7月から1年以上にわたって調査されています。 この遺跡からは、今から3万年前の石器から江戸時代に至るまで多くの人々の生活の跡が発見されています。7千年前の縄文人が煮炊きに使った「炉穴」からは土器片や焼けた礫が出土しました。鎌倉時代の鏡、短刀、和バサミの発見は、この付近の八木郷を支配した人々が使用したものと考えられています。また、室町時代には台地を大規模に造成した跡や、掘立柱の建物跡、深さが1.5メートル以上もある地下式坑(地下室)が数多く検出されています。


発掘現場を見学

 当日はさわやかな秋晴れの中、約300人が見学に訪れました。長い階段を上って到着した現場は、江戸川まで見渡せる見晴らしのよい台地上で、気持ちの良い風がふいていました。参加者は、調査担当者からの説明に興味深く耳を傾け、遠い昔に思いを馳せていました。また、普段なかなか見ること事ができない発掘調査の様子も公開され、土のなかから土器片が見つかる瞬間や作業方法について熱心に質問する姿も見られました。


発掘現場を見学

 参加した皆さんは「こんな高台に昔の人は住んでいたのですね」、「いろいろなことが分かったが、新たな疑問もいっぱいです」、「身近な場所にある遺跡が、開発で失われるのは残念です」などと話していました。発掘調査は年内いっぱい行われる予定です。


このページに関するお問い合わせ

ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ