ぐるっと流山 人権講演会

ページ番号26721 更新日 平成18年12月4日

横田ご夫妻をお招きし人権講演会 講演会と写真展と上映会などで拉致問題の解決を訴える

横田ご夫妻の講演

 北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさんのご両親、横田滋さんと早紀江さんご夫妻による講演会「家族の絆(きずな)と人権」が平成18年12月2日(土曜)、南流山センターで開かれました。ご夫妻がそろって流山市で講演するのは平成16年4月以来2度目のことで、12月4日からの人権週間を前に、松戸人権擁護委員協議会流山部会(米山孝平部会長)が主催しました。


横田滋さん

 滋さんは「拉致は人権侵害の最たるもの」と冒頭で述べた後、政府の対応や交渉の経過などを説明。そのうえで、「北朝鮮は日本の世論を非常に気にしており、写真展の来場者数までチェックしている。今日のこの会場も満席ですが、この状況は北朝鮮にもすぐに伝わります」と語り、北朝鮮への経済支援が軍備に回される危険性を指摘しました。世論がなければ(日本)政府も動けない」と支援を呼びかけました。会場は、600人の聴衆で満席となり、関心の高さがうかがえました。


横田早紀江さん

 早紀江さんは拉致被害の苦しみを切々と訴え、「本当に大変な問題が起きていたことを分かってほしい」と理解を求めました。どこまでこれ(拉致問題)が延々と続くのかと思うと、もう体力も時間もないし、二度と会えないのかと時々悲しくなることがあります。でも、めぐみは一生懸命生きて、毎日、同じ月を見て「必ず助けに来てね」と祈っていると思いますと、いまだ帰ってこないめぐみさんのことを話し、苦しい胸の内を吐露されると、客席のいたる所からすすり泣きの声があがるなど、聴衆はご夫妻の悲痛な声に聞き入っていました。


白いクリスマスツリーを見る横田ご夫妻

 会場入り口には、拉致被害者救出を願った「白いクリスマスツリー」が飾られ、横田さんご夫妻は「きれいですね」と話していました。流山市の人権擁護委員の皆さんは、「拉致は人権侵害」という強い思いから平成15年度より市役所ロビーに白いクリスマスツリーを設置し、拉致問題の早期解決と被害者の無事救出を祈ってツリーにブルーリボンを結んでもらう募金活動などを展開しています。これは、平成15年11月、江戸川大学の学園祭で横田滋さんと会った井崎市長が「年末やクリスマスなどで街がにぎやかになっても拉致問題が忘れられないようクリスマスツリーにブルーリボンを結んで無事救出を祈りましょう」と提案したことがきっかけとなって始まった運動で、市役所のほかにことしは、東武野田線初石駅の東口と西口の両駅前商店会(初石駅前商店会および東初石商店会)が合同で10日まで同様の募金活動を展開しています。


めぐみさんの写真展

 この日は、同会場で「横田めぐみさんの写真展」も行われました。これは、平成18年11月27日(月曜)から12月1日(金曜)まで流山市役所ロビーで開催されていたもので、あさがおの会の協力を得て展示しました。あさがおの会は、平成15年5月、横田ご夫妻と同じマンションに住む住民有志が、夫妻の拉致被害者救出活動を身近で支援するために設立した団体です。横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されるまでの、13年間の笑顔あふれる家族の様子を伝える「めぐみちゃんと家族のメッセージ 横田滋写真展」(主催・あさがおの会)が、ことし6月14日から同20日高島屋柏店で行われた際に、初日に会場を訪れた井崎市長が、あさがおの会の森聡美さんにこれまでの流山市の取り組みを話したところ無償で20点の写真を貸してくださったことから実現したものです。


米山代表から花束の贈呈

 会場には11月25日から全国で上映されている映画「めぐみー引き裂かれた家族の30年」のポスターやチラシが展示され、講演が始まるまでの待ち時間にはDVD「めぐみちゃん家族と過ごした13年」が上映されました。「横田ご夫妻を支援する映画をつくる会」が制作したもので、当日は、同会の田辺信道さんも会場を訪れ、講演会のようすを撮影していました。


TBSが取材に

 12月4日から10日まで人権週間。また、ことし6月に「拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律」が施行され、12月10日から16日まで「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」と定められました。なお、この日の様子は、当日夕方6時30分からTBSテレビの「イブニングニュース」でも紹介されました。ブルーリボンを結んでいただくクリスマスツリーと募金箱は12月25日まで市役所ロビーに引き続き設置されています。皆様のあたたかいご協力を。


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