ぐるっと流山 日曜情報センターで子育てサロン

ページ番号25718 更新日 平成19年3月26日

子育てサロンに、コンサートに、おもちゃ病院 日曜・祝日だけ出張所ロビーにオープンする日曜情報センター

オカリナサークル

 流山おおたかの森S・C3階の市出張所ロビーで、日曜情報センターが始まっています。4月から同出張所は土曜や夜間もオープンしますが、日曜、祝日はオンラインの関係などで閉鎖となるため、ロビーを使って産官学で市内のさまざまな情報を発信しようと行われているものです。会場は同S・C3階の「流山市おおたかの森出張所」ロビー。初回となった平成19年3月18日(日曜)は「ふくろうの森を知っていますか?」と題して、流山おおたかの森から徒歩8分にあるレジャー施設ふくろうの森の協力で陶芸体験や福喰朗焼(ふくろう焼き)の試食販売、木工などを楽しみました。 2回目となる3月21日(祝日)は、「森の街・流山を語ろう!」と題して、江戸川大学の教授や学生などを中心にトークショーや絵本づくりなどを楽しみました。そして、3回目となった3月25日(日曜)は、「子育てサロンへようこそ!」と題して、保育ボランティアひだまりやオカリナサークル、流山おもちゃ病院などの市民ボランティアによって子育て中の保護者を対象にしたコンサートなどを楽しみました。


おもちゃ病院

 3月25日(日曜)午前10時から午後5時まで行われた「子育てサロンへようこそ!」では、流山おもちゃ病院を開院。当初10時~12時までの予定で開きましたがが、訪れる親子連れが多く午後5時まで診察時間を延長しました。流山おもちゃ病院(関谷裕代表)のボランティア16人が、持ち込まれた壊れたおもちゃを直して喜ばれました。オカリナミニコンサートでは、ギターやヴァイオリン、キーボード、歌などとの共演もありアンコールが多く1日3回の演奏も予定した時間を大幅に延長しました。出演はオカリナサークル花れん(伊藤憲子代表)の4人に小段重忠さんのギターに小段南人さんのヴァイオリンという父子演奏にキーボードと歌の母娘ユニットMIONの8人編成のコンサートとなりました。演奏曲目は、「シルクロード」や「涙そうそう」、「いつも何度でも」、「さとうきび畑」、「ラ・クンパルシータ」など3回公演で毎回違う曲を披露しました。


オカリナコンサート

 子育てサロンは、保育ボランティアひだまり(丸山由美子代表)が、ロビーの一画にカーペットを敷いて子どもがゆっくりくつろげる場所を提供。ここで、ペットボトルの空き容器を再利用して、親子でマラカスを工作し、できあがったマラカスを持って「ラ・クンパルシータ」などにあわせて「チャッ、チャッ」とリズムをとる子どもたち。流山おもちゃ病院では、エプロン姿の手先の器用そうなドクターの皆さんが、ハンダゴテやラジオペンチ、ドライバー、ニッパ、テスターなどを片手に壊れたおもちゃと向き合っていました。「これは1~2時間かかるね、入院させましょう」と言うボランティアの声に、お気に入りのおもちゃを手放さない子。「はい、直りましたよ。こちらがカルテです。また遊んでね」という声に、笑顔で飛び上がる子どもの姿も見られました。

 流山おもちゃ病院の関谷裕代表(68)は、現役時代は建設機器の整備をしていたとか日曜大工が趣味だとかいう人ばかりで、何より壊れたものを直して喜ばれることが好きな人たちが集まっていますと病院を解説してくれました。現役時代は国土交通省の技術畑で働いてきたという加藤一靖さん(67)は「孫のおもちゃを直して喜ばれたいという気持ちを地域活動に広げただけ」と分析。瞬間接着剤など持ち出しも多いが楽しいと語ります。山信司さん(72)は、若い頃から家電製品などは自分で修理していた手先の器用な方。ぬいぐるみの中の電子機器などは自分で直せますが、ぬいぐるみを縫って元に戻す裁縫などは奥様に手伝っていただくそうです。自分の部屋は壊れたおもちゃの部品で「ガラクタだらけになってしまった」と笑っていました。昨年、公民館のボランティア養成講座を受け、終了した方々が集まって流山おもちゃ病院を開院。ことし1月から東初石の神愛幼稚園(4月は7日と28日の午前中)で開院しています。また、4月からは市文化会館(4月は13日と24日の午前中)でも開院(問い合わせは関谷さん04-7155-1863)します。流山市ボランティアセンターにも登録して、児童センターなどでも開いたことがあるそうです。


ロビーの傍らでは子育てサロン

 この日は、午前中の2時間に20人の患者(壊れたおもちゃ)が来院。これまで80~90%は直したそうです。中には電池を換えるのを忘れているだけという若いお母さんも少なくないといいます。おもちゃには保証期間がなく、直して使うという概念が乏しいと言われますが、使い捨てにしては高価なものも少なくありません。「サンタさんからもらったから捨てられない」という子もいて、おもちゃへの愛着を感じたときに責任と喜びを感じるそうです。東深井から来院された住吉直美さんは、「世田谷に住んでいたときにはあったおもちゃ病院が、流山に転入したら情報がなくて困っていたので今回は助かりました。情報センターの名のとおり、こうして地道に活動している団体を紹介できる場として、ここがいろいろな方々に日曜ごとに利用されて定着していったらすばらしい」と感想を語ってくださいました。情報センターが始まった3月18日付け朝日新聞朝刊の「天声人語」には、「各地の公民館などに、おもちゃの病院が生まれている。修理者を育てるおもちゃ病院連絡協議会(東京)の推計では、全国に300病院、ドクターは3000人。地方“医師不足”で、これから退職する団塊の世代に期待がかかる(一部抜粋)」とありました。


ロビーの傍らでは子育てサロン

 約30坪のロビーは、普段は住民票などの発行を待つ出張所待合室ですが、この日は入り口にパステルカラーの風船が飾られ奥では、ヴァイオリンが奏でる「千の風にのって」などが流れてくるコンサート会場になり、入り口右側では、流山おもちゃ病院が開院され、左側にはカーペットの上で遊ぶ子どもたちの姿が見られました。オカリナサークル「花れん」の伊藤憲子代表は、オカリナコンサートなどを行う一方、保育ボランティアひだまりにも所属してボランティア活動を続けていますが、「子育て中は生の音楽鑑賞は無理と諦めている人も多いのですが、お母さんが音楽を聴いてゆったりとした気持ちでいると、そばで遊んでいる子どもも安心して遊んでいられるので親子双方にとって癒される場になるのではないでしょうか」と、こうした場の必要性を訴えていました。幼稚園児を連れた母親は「春休みにいいプレゼントをいただいた気分です。夏休みにも企画してほしい」と感想を聞かせてくれました。なお、オカリナサークルの皆さんは3月30日(金曜)13時から生涯学習センターでオカリナプチ体験(楽器は貸し出し、無料。問い合わせは伊藤さん04-7152-1871)を開催するそうです。


日曜・祝日限定の情報センター

保育ボランティアひだまりの丸山由美子代表は、ボランティア活動をしている人は、いろいろな活動や仕事などで忙しい人が多いので、日曜はこうした場に参加できるメンバーのやりくりが大変と苦労を語っていらっしゃいました。子育てサロンのコーナーでマラカスづくりを楽しんだ知本健男さんは、「うちは双子なので、妻が子育てに疲れると子育てサロンに参加して楽しんでいたのは日頃の会話から知っていましたが、いつも平日なので私自身は実際に見たことも参加したこともなかった。きょうは日曜におおたかの森SCの中でやっていただいて、家族が日頃、どんな風にしているのか知ることができて嬉しかった。きょうは、私のような父親がたくさん参加されていましたが、いい企画だと思います」とベビーカーを押しながら語ってくださいました。なお、5月20日(土曜)14時から文化会館大ホールで赤ちゃんが泣いても踊ってもお互いに気にしない約束の子育てサロンコンサート(問い合わせは文化会館04-7158-3462)を流通経済大学付属柏高校吹奏楽部の出演で予定しています。また、この日の様子は、コアラテレビで3月27日(火曜)18時30分からのデイリーニュース内で紹介される予定ですが、加入されていない方でもご自宅のパソコンによってはブロードバンドでご覧いただける場合もあります。


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