ぐるっと流山 日曜情報センター

ページ番号25654 更新日 平成19年3月22日

「都心から一番近い森の街・流山」を語ろう 日曜情報センターで流山グリーンチェーンなど語り合う

緑や環境の大切さを訴える

 流山おおたかの森S・C3階の市出張所ロビーで流山市日曜情報センターが始まりました。4月から同出張所は土曜や夜間もオープンしますが、日曜、祝日はオンラインの関係などで閉鎖となるため、ロビーを使って産官学で市内のさまざまな情報を発信しようと行われるものです。初回は、3月18日(日曜)に「ふくろうの森を知っていますか?」と題し、流山おおたかの森の近くにあるレジャー施設「ふくろうの森」のグッズなどを集め、ここで人気の福喰朗焼(ふくろう焼き)や陶芸、木工、ふくろう博物館、10坪ジムなどを紹介しました。2回目となった3月21日(祝日)は 午前10時から午後6時まで「都心から一番近い森の街・流山」を流山市教育委員の奥田富子さんをコーディネーターに、江戸川大学の教授や学生、立教大学講師、そして買い物がてらの参加者らが語り合いました。


クイズ形式で来場者も参加しての楽しい講話

 トークショーの形で、「都心から一番近い森の街・流山~つくばエクスプレスとまちづくり」と題して行なわれたもので、パネラーの江戸川大学社会学部・惠小百合教授は、流山市と同大学や市民ボランティアなどで行なった環境省の地域熱環境調査第1号の調査結果などを報告。流山おおたかの森駅周辺で昨年夏、定点観測や集中観測、データ分析などを行なった結果、森の中と市街地で7度の差があったことなどを明かしました。そのうえで、樹木や緑の力でCO2の削減やヒートアイランド現象を抑制した環境づくりをしていこうという流山グリーンチェーン戦略について紹介しました。 また、立教大学などの講師でもあり、株式会社チームネット代表の甲斐徹朗さんは、「クーラーいらずの暮らし術」として参加者に鉄アレイと木片に触れさせ、どちらが冷たいと感じたかを聞いたうえで、それぞれを温度測定し、参加者のほとんどが鉄アレイの方が冷たいと感じたものの、実は測定してみると室温と同じ20度だったことから体感温度について解説を進めるなどクイズ形式で参加できる楽しい講話を展開。


体感温度の不思議を解説

 気温と物体の表面温度の平均が体感温度であることから、アスファルトのそばより木や土のそばが涼しく感じるし、電車の中で、体温の熱い太り気味の中年男性の近くでは暑いような気がするそうです。こうした事例から、みんなでブロック塀などにしないで、樹木を庭に植えるなどして緑の力が風によって自分の家から隣の家へ、隣の家から自分の家へ流れるような仕組みを作り地域の緑を生かして快適な天然の空調装置として住まいに生かしていこうと呼び掛けました。


オオタカカレンダーなどを配布

 会場では、江戸川大学社会学部ライフデザイン学科学生『チームおおたか』の絵本づくりも行なわれました。今春から、江戸川大学を卒業し、惠教授の下で研究員として学ぶことになった河原井亜季子さんは、会場を訪れる親子連れを対象に、子どもたちにオオタカカレンダーやオオタカ絵本づくりを中心になって伝授。カレンダーを立てかけるために、市内の竹林で切ってきた竹の輪切りに切れ目を入れ、切れ目に手書きのカレンダーを差し込むようにして配布。竹は切って活用することで、竹林にもよいそうです。また、絵本づくりは、流山のまちづくりやオオタカなどの生態系を楽しみながら子ども達に伝える手段として考案したそうです。絵本は、紙に印刷されたものを折って、自分で色を塗り、オオタカや昆虫などを切り抜いて貼り付けるなどして自分だけのオリジナルを楽しむもの。


説明を聞く参加者たち

 さらに、リサイクルしたフェルト布地で裁縫してつくった布製オオタカ絵本は、動植物をマジックテープなどで自分なりに動かせる楽しいもの。このフェルト布地の絵本は、ボランティア団体などに呼び掛け、雑貨店などで売ってもらって収益の一部を流山市緑の基金に寄付して森の保存に活用するなど学生で話し合っているそうです。会場を訪れた井崎市長は、皆さんのアイデアをインターネットなどで紹介したり、雑貨店に持ち込んでアイデアをいただいたりという挑戦をして、夢を実現してくださいと学生たちを激励しました。


井崎市長も立ち寄って河原井さんと談笑

 河原井さんは、「環境というとグローバルな話になってしまいがちですが、身近な街で実践に参加でき、環境問題に取り組む中高年の方々と話し合う場を得られる流山には感謝しています。絵本づくりや調整池のビオトープ化案、竹の有効活用、熱環境調査などで行政と一緒に取り組む機会をいただいています。4月末から5月初旬の大型連休に予定されている第2回流山市グリーンフェスティバルでも実行委員として企画段階から参画させていただいています。こうした場を繰り返し市民の皆さんに提供し続けることで環境に関心を持っていただければ」と語ってくださいました。流山市おおたかの森出張所は4月から土曜日の開き、平日も夜7時までオープンしますが、オンラインなどの関係で日曜・祝日は閉まってしまうため、日曜情報センターとして、産官学の連携で楽しい情報を発信していくこのセンター。次回は、3月25日 日曜日 午前10時から午後5時まで「子育てサロンへようこそ!」と題し、流山おもちゃ病院の開院やオカリナミニコンサート、子育てサロンなどです。お問い合わせは、マーケティング課04-7150-6308 へ。


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