ぐるっと流山 第4回勇忌

ページ番号25583 更新日 平成19年4月9日

近藤勇のご子孫・宮川清三さんらが天然理心流を披露 第4回勇忌に多くの新選組ファン

真剣での演武

 4月8日(日曜)、流山6丁目の長流寺などで勇忌が行われ約100人の新選組ファンが集まりました。新選組局長近藤勇のご子孫・宮川清蔵さんをはじめ新選組副長土方歳三のご子孫・平拙三さん、新選組隊士佐藤彦五郎のご子孫・佐藤福子さんらも駆けつけ焼香をして冥福を祈りました。赤城神社の境内では、天然理心流宗家道統九代で近藤勇の子孫・宮川清蔵さんやその門下生による真剣での演武も披露されました。天然理心流は、他の流派とは若干異なり、純粋に武術として学びたいと思って来る人がいる一方、新選組ファンや歴史研究家の中で、その延長として天然理心流も研究する人も少なくないそうです。会場では、真剣で、一気に藁を切るたびに周囲からため息がもれるなど張り詰めた空気が漂っていました。都内からいらした山崎さんは「勇忌が流山で熱心に行われていることに新選組ファンは感謝しています」と語ってくださいました。


長流寺にて読経

 長流寺での読経後、会場を近くの同市商工会館に移して講演会が行われました。移動の際には、「市谷柳町試衛館」の半被を着て「誠」ののぼり旗を持った若い人々が行列をつくり、交通安全協会や流山警察署によって車が止められ、まるで新選組パレードのような雰囲気になりました。講演会は、新選組隊士・佐藤彦五郎の孫にあたる佐藤福子さんによる「新選組と佐藤彦五郎」。甲州街道沿いにある日野宿本陣は、新選組を物心共に支えた歳三の義兄・佐藤彦五郎の邸宅で天然理心流の佐藤道場があります。佐藤家には現在も新選組に関する多くの史料が残されていることから、多くの新選組ファンの要望に応え、「佐藤彦五郎新選組資料館」をオープンし、自ら館長となった佐藤家16代目・佐藤福子さんが貴重な話を聞かせてくださいました。


勇を偲んで焼香

 勇忌は、新選組友の会(大出俊幸会長)と流山歴史文化研究会(渡辺義正会長)の共催で毎年行われています。大出会長は、新人物往来社で新選組研究者を発掘・育成し、新選組関係の図書を100冊以上世に出している辣腕編集者として有名な流山市民です。市立博物館に多くの図書を寄贈し新選組研究コーナーまでつくってくださって、「流山市立博物館を新選組研究のメッカにしたい」と語っていらっしゃいます。日野で行われている歳三忌は5月で32回目、元麻布で行われる総司忌は6月で33回目。勇忌は、新選組局長・近藤勇が、流山を戦禍に巻き込まないために官軍に自首し、副局長・土方歳三と最後のときを過ごした地・流山で、NHK大河ドラマ「新選組!」が放送された平成16年から続けられています。この日は、大橋商工会会長や古坂観光協会会長代行らも駆けつけ勇を偲びました。


商工会館への移動はまるで新撰組パレード

 なお、長流寺の隣にある一茶双樹記念館では、勇忌に合わせて「新選組・撮影小道具展」を4月13日まで開催中です。新選組のテレビドラマで使用された貴重な小道具が展示されています。観覧料は大人100円、子ども50円。展示されている小道具は、近藤勇鉄庇付き鎖頭巾や黒糸巻柄虎鉄身大刀、天然理心流木刀、新選組半纏など。このほか「京都から流山そして板橋」、「流山に入る」、「何故に流山」と題して新選組と流山のかかわりを説明したパネルや新選組結成から五稜郭で降伏するまでの主な出来事を記した年表なども飾られていて、改めて新選組の歴史を学ぶこともできます。この日は、毎月第2・4日曜に流山茶道親和会の協力で開催している呈茶の日にも重なって多くの来館者でにぎわいました。


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