ぐるっと流山 生涯学習センター1周年を記念し環境フォーラム

ページ番号23709 更新日 平成19年5月30日

森と共に健康に生きる~環境フォーラム姉妹都市・信濃町の「癒しの森事業」と、都心から一番近い森の街・流山 

井崎市長

 カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した河瀬直美監督の「殯の森」では、奈良の森林を舞台に、認知症の高齢者の物語を描き、審査員特別大賞を獲得するなど森が注目される中、流山市で森と健康についての環境フォーラムが行われました。5月26日(土曜)、生涯学習センターで、「 癒しの森事業を展開する姉妹都市《信州・信濃町》と語る環境フォーラム in 流山市」が行われ、多くの市民が森による健康づくりなどを学びました。


パネルディスカッション

 生涯学習センターのオープン1周年記念事業の一環として開催されたもので、第1部では、東京農業大学上原巌助教授による「森林療法(Forest Therapy)について~海外の事例を交えて」と題した基調講演が行われ、第2部では長野県信濃町と流山市の取り組みについて事例紹介が行われ、第3部では、3者によるパネルディスカッションが行われました。「森林環境が人の心と身体を癒す効果」に関して、初めて医学的な調査研究が行われた地域、信州・信濃町。その信濃町では、研究結果に基づき、「癒しの森プログラム」を作成し、さまざまな事業が展開されています。


信濃町町長

 ことし健康都市宣言をした「都心から一番近い森の街・流山」にとって、姉妹都市・信濃町による「癒しの森」事業の官民一体となった取り組みには学ぶところも大きいのではないかと開催されたものです。今回のフォーラムでは、「癒しの森」事業で顧問をつとめる、森林療法の第一人者・上原巌東京農業大学助教授が「森林と癒し」をテーマにした講演でスタートしました。そして、信濃町、流山市両自治体の取り組みを紹介した後、「自然資源の活用」について、「まちづくり」、「癒し」、「交流」をキーワードにパネルディスカッションを開催しました。


東農大上原助教授

 上原巌東京農業大学地域環境科学部助教授は、東北、上越新幹線が開通した1982年(昭和57年)、緑の森林の中を歩いて心身をリフレッシュしようという「森林浴」という言葉が時の林野庁長官秋山智英氏によって提唱され、バブル崩壊期を経て、日本は長期の経済低迷期に入り、世紀末と前後した頃、今度は「森林療法」という言葉が俄に登場してきた歴史などを紹介。満員電車に乗らなければならず、一日中OA機器を相手に仕事をし続けているなどという生活習慣が健康的でないことは誰にも明白であり、職業人の心身のリフレッシュやメンタルヘルスの一手段としても森林療法には効果が期待されています。


国府田さん

 健康増進では、信濃町で実践されている例をあげ、森林療法を導入し、都市部のビジネスマンを対象として、保養事業を展開していることを紹介しました。事例発表やパネルディスカッションでは、松木重博信濃町長と、金原吉孝癒しの森事業推進委員が町全体の7割が森林である信濃町への誘いを呼びかけ、井崎市長と国府田誠ながれやまガーデニングクラブ花恋人会長が、都心から一番近い森の街・流山をアピール、森や自然を大切にしながら健康に過ごそうと話し合いました。


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