ぐるっと流山 外国人に流山を紹介

ページ番号21756 更新日 平成19年10月12日

外国人に流山を紹介 畳や着物など、日本文化に触れながら

流山駅から歩いて

 10月12日(金曜日)、柏グッドウィルガイド協会(松田月子会長)主催による「外国人に知ってもらおう流山」が行われました。流山市内をはじめ、柏市や松戸市にお住まいの外国人の方に、流山駅周辺の史跡や名所を歩いてご覧いただき、流山の歴史や日本の文化にも触れていただこうと開催されたもので、ブラジル人、タイ人、中国人の方々6人とお子さん3人が参加されました。


ようこそ流山へ

 主催した柏グッドウィルガイド協会は、国際観光振興機構公認の善意通訳団体で、県内では唯一の団体です。海外からの研究員や研修生に対する観光案内や買い物、病院への付き添い、親交パーティーの開催、さらには今回のような日本在住の外国人の皆さんに、近隣の観光名所を紹介するなど幅広い活動を行っている団体です。この日は、協会員でもある森田洋一流山市議が英語とスペイン語で各所を説明しながら廻りました。同じく協会員の山本さんは、日本情緒をと和服姿で同行しました。


玉ノ井畳店に立ち寄って

 午前10時に流山駅に集合した一行は、最初の見学地の呉服新川屋に向かいましたが、途中、参加者の「タタミ~」の一声で寄り道することになりました。流山駅から旧道に向かう左側にある明治中期創業という玉ノ井畳店です。店内はイグサの香りが漂い、参加者は一様に「いい匂い~」。店主の玉ノ井さんは、突然の珍客にも快く受け入れてくださり、畳の作り方を説明していただいたり、珍しい和紙の畳などを見せてくださいました。

 協会のお一人が「畳と女房は新しいほうが良い」ということわざを紹介すると、参加されていた外国人の方は皆さんが奥さんだったため、「えーひどい」と大きな声が上がりましたが、すぐに笑いに変わりました。なんと帰りには、店主のご好意により畳表で作ったコースターが全員に配られ、思わぬプレゼントに参加者は大喜び。店主の話では、最近は和室のない家もあるけれど、日本にお住まいの外国人の方が家を建てるときには畳が大人気だそうです。


反物の肌触りに感激

 平成16年11月に国の登録文化財に登録された広小路の呉服新川屋さんでは、まず、和風の裏庭を見学させていただきました。見事な松や庭石などを写真に収めたあと、1890年に建てられたという店内に入らせていただきました。店主の秋谷さんから建物と着物の説明を受けると、さすがは皆さん女性、建物よりも着物に興味津々。「夏と冬の着物はどう違うの?この反物であつらえるといくらになるの?」といった質問が次々に!日本に来て27年という中国人のソンさんだけがすでに着物を持っているということでしたが、他の方々もぜひ欲しいと目を輝かせながら反物や帯を見せていただいていました。


着物を羽織ってニッコリ

 ブラジル人で江戸川台にお住まいのクリスティーナさんは、二部式の着物を試着させていただき感激、松田会長に着物をあつらえたいので後日一緒にもう一度来店をとお願いしていました。同じくブラジル人で前ケ崎在住のサンドラさんから「初めて日本に来たときは、日本の女性はみんな着物を着ていると思っていたので驚いた」という話に、店内は大きな笑いに包まれました。


井戸水で冷た~い

 義賊金子市之丞の墓の前では、昔ながらの井戸で手を洗い子どもたちは冷たい冷たいと大はしゃぎ。ここで各国のお墓話になり、中国のお墓はもっと大きく霊園みたいなものはないとのことでした。ブラジルではお墓は郊外にあり、日本では住宅地にもあるので驚いたそうです。また、石碑に埋葬されている人の写真が貼られているというのも、日本では馴染みのないものでした。


近藤勇陣屋跡前で

 この後、近藤勇の陣屋跡や一茶双樹記念館などを廻り、新選組や小林一茶と流山の関わりなどを学びました。見学を終えた参加者は、各所で撮った写真を母国の家族に送り、日本の良さを伝えたいですとおっしゃっていました。松田会長は、「こうした催しをとおして日本に住む外国人に、日本文化や歴史に直接触れていただき、少しでも日本にふるさと意識を持っていただければ」と語っていました。


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