ぐるっと流山 流山のまちを忍者が行く

ページ番号21748 更新日 平成19年10月15日

流山のまちを忍者が行く 修行を終えた子には井崎市長から巻物

みんなが頭巾をかぶって

 10月13日(土曜日)、生涯学習センターや総合運動公園で「流山のまちを忍者が行く」という忍者遊びが行われ、小学生約100人と、大人約50人が自然の中で秋の一日を楽しみました。「子どもゆめ基金助成事業」としてNPO法人流山おやこ劇場(吉川喜代美理事長)が主催したものです。


忍者が大集合

 子どもゆめ基金助成事業は、独立法人国立青少年教育振興機構が、自然体験活動等の体験活動の充実や、言葉の教育の重視などが提言されていることから、子どもの育成を目的に、民間団体が実施する特色ある新たな取組や、体験活動等の裾野を広げるような活動を支援しているものです。今回は、NPO法人流山おやこ劇場が、「部屋の中でゲームやテレビばかりの子どもたちを見て、気になりませんか」と小学校などに呼び掛けて開催したもので、NPO法人あそび環境Museum「アフタフバーバン」を講師に、目を凝らし耳を澄まし五感を使って遊ぼうと企画されました。


公園内をくまなく散策

 子どもたちは、ふろしきをかぶって忍者に変身し、総合運動公園で宝探しやチャンバラなどの修行に汗を流しました。大人にとっても懐かしい遊びだけに、新聞紙を丸めた刀を持って子どもたちとチャンバラ対決などにエキサイト。恐ろしい大人の「影の忍者」が近付くと、子どもたちは、声を潜めてじっと動かずに木に化けたりしながらやり過ごす「忍術」を使って戦っていました。指導にあたったアフタフバーバンは、子どもから大人に対して、遊び、表現活動を通じて、共に遊び合い、関わり合う中で、一人ひとりが自分らしく表現することを目指し、豊かな遊び環境や豊かな地域社会をつくり出すことを目的として活動しているNPO法人。


あちこちでチャンバラごっこも

 今回は、TX流山セントラルパーク駅前に広がる総合運動公園を忍者の修行の場にすることによって、今ある「まち」「場所」を違った視点で見てみようと企画されました。新たな世界をイメージし、創り出すことが、未来を描く力になるという考えに基づくものです。大人の遊びへの関わりを問い直し、本気でこどもと向き合い、共通の体験を積み重ねていきたいと思う親は多いのですが、なかなか実現できない現代の中で、今回は忍者遊びを選んだことについて、流山おやこ劇場では、「子どもたちは、忍玉乱太郎、もう少しお兄ちゃんなら忍者ハットリくん、お父さん世代なら赤影とか伊賀の影丸、風のフジ丸など、どの世代にも忍者は流行しましたし、忍者は、ヒーロー戦隊のようにイメージが固定されにくいのがいい」と語ってくださいました。


あちこちでチャンバラごっこも

 「この公園は、いつもなら1か所で食べたりスポーツしたりすることが多いのですが、忍者修行をしてみてこんなに広いのかと驚いた」と参加したお父さんが語るように、「まち」との出会い、気づき、発見の場となったようで、「映画の“3丁目の夕日・オールウェイズ”ではないが、まちの中で身体を動かし、感情の交流をしていくと、それが原風景としての“わがまち意識”になるのだと思う」と感想を聞かせてくれました。


修行を終えて巻物をこども達へ

 また、参加したお母さんは「昔はだれのものでもいないと思ってみんなで遊んだ“はらっぱ”がどこにもあったのに、いまは、だれかの土地として柵で囲まれていて、忍者遊びをして思い出をつくる場所も減ってしまってさびしい。こうした公園が駅のそばにあるのはありがたい」と語ってくださいました。昼過ぎから始まった忍者修行も夕方には終わり、修行を終えた子どもたちには、忍者装束に身を包んだ井崎市長から修了書にあたる免許皆伝の「巻物」が手渡されました。井崎市長は、「遊びの魅力に引き込まれながら仲間と創意工夫していくプロセスこそ、こどもの主体的意欲や社会性を育んでいくエネルギー」と忍者遊びを絶賛していました。


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