ぐるっと流山 常盤松中学校で公開授業

ページ番号20690 更新日 平成19年11月20日

学びのデザイン~常盤松中学校で自主公開研究会 共に学ぶ生徒を育てたいと佐藤学さんを招く

数学の授業を公開

 11月19日(月曜日)、常盤松中学校(池畑雅樹校長・生徒426人)で、日本教育学会会長で東京大学教授の佐藤学さんを招いて公開授業や研修会が行われ、多くの教職員が授業の方法などを学びました。「一人残らず授業に参加してもらいたい」という願いを現実のものにしようと、同校では「学び合う」関係を大切にすべく平成16年度から佐藤さんを招いて研修会を続け4回目を迎えました。毎回、県内外から多くの教育関係者がビデオやカメラを持って集まり、授業のあり方などを学んでいます。


生徒たちの感想は

 今回の研修会のテーマは「学びのデザイン」。活動的、協同的、表現的な学びを求めての同校が自主的に企画運営している公開研究会です。同校では、全教職員が年1回以上の公開授業を実施することになっています。毎月、学年で授業検討会が、毎学期、全校での授業検討会が行われています。この日も3時限目から5時限目まで公開授業が行われ、6時限目に佐藤さんの講話など研修会が行われました。


生徒たちがお互いに教えを出し合い

 取材に伺った5時限目には、栗加均教諭が3年1組で数学の授業を公開していました。この日の授業は「方ベキの定理を考えよう」。「円」と「相似」を結びつける課題に生徒がみんなで取り組む中から、円の世界を思い起こし、三角形と外接円の問題を証明しようとするものです。方ベキの定理について、数学的な操作によりお互いの考えを出し合い、論理的に説明し合う授業が展開されました。


多くの教職員などが見学に

 佐藤学さんは、東京大学大学院教育学研究科長および同大学教育学部長を歴任。アメリカや日本の学校カリキュラム改革の研究、「学び」の研究、教師の同僚性の研究などで知られています。主たる関心は、教師研究、授業研究、カリキュラム開発に向けられ、平成17年秋から、日本教育学会会長。現在の教育問題は、個人主義の跋扈によるものであるとの現状認識から、学級を「学びの共同体」として再編成することを提唱。「行動する研究者」として全国の学校現場などを訪問し、内側からの改革に挑戦し続けています。


生徒同士が学び合い

 同校では、生徒同士の「学び合い」、教職員相互の「学び合い」、親や地域の方と教師の「学び合い」を深めたいと、他校の教職員や地域の人々にも研修会を公開しています。親や地域と教職員の「学び合い」については、できるだけ学校を開かれたものにしたいと、地域の力も借りての学校運営を目指しています。その一環として、学習ボランティアなど地域の力が教室に入り一緒に子どもの指導をしています。また、同校の教育実践は「学校の再生~共に学ぶ生徒を育てたい~授業で繋がる教師仲間に」という10ページの資料にまとめられました。お問い合わせは、常盤松中学校04-7152-0842へ。


このページに関するお問い合わせ

ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ