ぐるっと流山 ベンチ兼用防災トイレ

ページ番号20239 更新日 平成19年12月31日

ベンチが災害時にはトイレに 流山生まれの「エコ+福祉+防災」ベンチ

ベンチ兼用防災トイレに座る女の子たち

 12月31日(月曜日)、美田2号公園できれいな模様のベンチに腰掛けて人形遊びをしている女の子たちを見かけました。大晦日のこの日、陽だまりで日向ぼっこをするように人形をつかって遊ぶ姿は今も昔も変わりません。ただ、腰掛けているベンチが珍しく、つい声をかけさせていただきました。「先週の連休から設置されているみたいですよ」というベンチについてご近所の方々からお話をうかがうことができました。この公園のベンチは、災害時にはトイレになるそうです。


ベンチ兼用防災トイレ

 建設廃材のタイルなどからモザイク製品をつくって障害者の自立を支援しているNPO法人NPOエコ平板・防塵マスク支援協会が、ベンチ兼用のモザイク防災トイレを開発。その第1号基が、この日、女の子たちが人形遊びをしていたベンチなのだそうです。購入したのは、美田自治会(松島英雄会長)。きれいなベンチでとてもトイレには見えませんが、石材のため半永久的に使えるといいます。


ベンチ兼用防災トイレ

 ベンチは、2基1組で、1基の大きさは長さ63センチ、幅35センチ、重さ約75キロ、白御影石と石モザイクでつくられていて、トイレの組み立て部品や目隠し用ビニールカーテンなどはベンチの内部に収納されています。普段は、公園のベンチですが、災害時には、あらかじめ場所を決めてあるマンホールや汚水マスの上に移動して緊急トイレに変身します。一式138,400円で、このほかに障害者用手すりや車いす用大型目隠しシートなども特注できるそうです。


ベンチ兼用防災トイレ

近くでは、南柏駅東口の階段を降りると、歩道に花や鳥の図柄のコンクリート平板が埋め込まれているのをご存知でしょうか。これも同NPOが開発した「エコ平板」です。いずれも知的障害を持つ若者たちが製作したものです。エコ平板は建築廃材を再利用してつくるもので、流山市富士見台にお住まいの橋田隆明副理事長が考案しました。石やブロック、瓦などの廃材を選んで色を決め、形を整え、絵柄に合わせて埋め込むものです。代表の橋田さんは、ちば県民だより12月号のNPO特集の表紙にも登場されていましたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。お問い合わせは同協会04-7170-5081へ。


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