ぐるっと流山 環境講座「地球が危ない!」

ページ番号19669 更新日 平成20年2月18日

環境講座「地球が危ない!」 毎日新聞科学環境部記者を講師に開催

環境を考える講演会

 市主催の市民環境講座が2月16日(土曜日)、市生涯学習センターで開催されました。講師に毎日新聞東京本社科学環境部の足立旬子記者をお招きし、「地球が危ない!」のテーマで講演していただきました。講座はオオタカやふくろうの生息が確認されている市野谷の森の保全活動などを続けているNPO「さとやま」(恵良好敏理事長)が、市から受託して昨年4月から始めたもの。約100人が参加しました。


講師の足立記者

 足立さんは、環境省担当となり、ヨハネブルグサミット、京都議定書などを取材。05年にワンガリ・マータイさんの担当となり、MOTTAINAIキャンペーンに取り組んでいらっしゃいます。水と緑の地球環境本部を兼務し、地球規模の環境問題をテーマに取材を続けている敏腕記者。足立さんは、映画「不都合な真実」などでも知られる、地球の危機を訴えるアル・ゴア前米副大統領やケニヤの植林運動でノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんの映像などをスクリーンに紹介しながら環境問題を分かりやすく解説してくださいました。


マータイさんの活動を紹介

 マータイさんの「グリーンベルト」運動が女性に働くプライドを持たせ、環境にもよい結果をもたらしたことや、マータイさん自身が「MOTTAINAI」を世界のさまざまな舞台で訴え続けていることなどを紹介しながら、取材を通じて考えたことなどを話され、「自分なりの『もったいない』を実践してほしい」と会場に語りかけました。また、「地球温暖化」を報道してもショッキングなことに麻痺してしまい「またか」という程度で片付けがちなマスコミを含めた日本人の熱しやすく冷めやすい読者にも警鐘を鳴らしました。


地球環境に関するニュースを紹介

 流山市では、ゴールデンウィークに「流山グリーンフェスティバル」を開催していますが、足立さんは、前日の2月15日に「ゴールデンウイーク(GW)をグリーンウイークに-」と、小池百合子元環境相と末吉竹二郎・国連環境計画特別顧問が呼びかけ、アルピニストの野口健さんや歌手の加藤登紀子さんらが賛同したニュースなども写真を見せながら紹介しました。会場では、毎日新聞のフリーペーパー「持続可能な社会のための情報誌マイECO」が配布されました。


会場から質問も

 会場からは質疑が相次ぎ、「新聞を読んでいると、EU諸国と日本とでは地球温暖化について経済界の対応や危機感が違うように感じますが…」という高校生の質問も飛び出し、足立さんは、「新聞社でも日本では環境担当がそれほど強い立場にはない。経済産業の国際競争で勝ち抜くことを優先した考えが日本にあり、EUでは環境が優先され、子どものときからの環境教育も充実しているなど文化の違いを感じます」とひとつひとつの質問に丁寧に答えてくださいました。


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