ぐるっと流山 江戸川大サテライトセンターでオープン記念講演会

ページ番号19663 更新日 平成20年2月18日

柳生博さんが講演会「森と暮らす、森に学ぶ」 江戸川大学のサテライトが流山おおたかの森にオープン

あいさつする市村佑一学長

 江戸川大学では、今年から、新しく「流山おおたかの森教室」をオープンしました。これを記念して2月17日(日曜日)、俳優で日本野鳥の会会長の柳生博さんを講師に「森と暮らす、森に学ぶ」と題した講演会が行われ230人が自然との共生などを考えました。会場は、流山おおたかの森駅東口に隣接した「ライフガーデン流山おおたかの森」ビル2階の「江戸川大学サテライトセンター・流山おおたかの森教室」。駅構内から「TXグランドアベニュー」2階のウッドデッキで直結している交通至便の場所です。


ブックカットする木内英仁理事長

 講演会を前に行われたオープンセレモニーでは、市村佑一学長が「地域の方々や行政と連携しながら皆さんの交流の場を目指したい」と挨拶され、木内英仁理事長が、テープカットではなく、学びの場にふさわしくブックカットを行い、カットされたばかりの本にはこの日の講師である柳生さんが「キーワードは里山」と1ページにサインされました。


講演する柳生博さん

 流山おおたかの森駅周辺は、多様な生活利便施設が次々と整えられ、魅力的な都市空間に変貌しつつあります。一方、駅から徒歩10分のところには、絶滅の危機にあるオオタカが営巣する「おおたかの森(県立市野谷の森公園)」があります。そこで、今回の記念講演は、俳優として活躍されながら、日本野鳥の会会長である柳生さんを講師としてお招きしたものです。


講演する柳生博さん

 柳生さんは、八ヶ岳南麓に居を構えて約30年あまりになり、1994年には、八ヶ岳倶楽部「森と暮らす、森に学ぶ」(講談社)を著しています。「生きもの地球紀行」(NHK)での出演やナレーションなどでも活躍。柳生さんは、雑木林や小川、集落、田んぼがあった「里山」は、海外でも「SATOYAMA」として紹介されるほど日本の気候風土に適した持続可能な生命の宝庫を約2000年前に沖縄から北海道まで日本中に築いた先人たちの知恵や努力を称えました。


講演する柳生博さん

 古き良き風景が見られなくなったのは、学問が縦軸に経済を、横軸に銭勘定を入れるようになったからと訴え、「環境に良いことをすれば経済的に損すると思われがちだが、無農薬だと商品価値が上がって経済効果も高まる」との持論も展開、「農薬と化学肥料を使わずに冬でも田に水を入れよう」と強調しました。また、「花鳥風月がそろった懐かしい里山の風景」を復活させ、人も生き物も自然もすべてが機嫌よく共生する風景、里山を大切にしていこうと呼び掛けました。


満席の会場

 「確かな未来は、懐かしい風景の中にある」と里山の大切さを訴え続ける柳生さんは、コウノトリやトキ、オオタカなどに触れ、野鳥は身近に接することができる「野生の生き物」と紹介。「おおたか」を街や駅の名前にした森の街を称え、「そうは言うけど、現実は…」と言う人の話は放っておいて、できるところから「右手にサイエンス、左手にロマン」でがんばりましょうと集まった受講者を激励しました。なお、柳生さんは、2月23日(土曜日)19時からNHK教育テレビで「認知症~あなたも納得!」という番組に出演されるそうです。認知症の疑いのある段階から、治療・介護の段階で必要とされる情報、ノウハウを紹介し、本人や家族がどう「その人らしく人生を生きていくのか」について考える番組だそうです。


講演会後のサイン会

 「江戸川大学サテライトセンター・流山おおたかの森教室」では、さまざまな講座が展開されています。3月7日からは心理カウンセラーでセラピストの園田一恵さんを講師に「生活の中の自律神経調整法~身体の声を聴いて、心の静寂を体得しよう」、また、5月19日からは4人の教授による「笑い学講座」なども開講予定です。お問い合わせは、流山おおたかの森教室04-7156-7715へ。


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