ぐるっと流山 信濃町で講演

ページ番号17916 更新日 平成20年5月30日

信濃町で伊藤晃さんが講演 一茶と流山のかかわりを一茶のふるさとで紹介

講演される伊藤さん

 本市の姉妹都市・長野県信濃町にある一茶記念館で5月24日、本市在住の作家・伊藤晃(本名:舘野晃)さんの講演会が行われました。一茶記念館が企画した5回シリーズの一茶に関する講座の初回を飾ったものです。当日は、50人の一茶ファンなどが参加し、一茶と流山の俳人・秋元双樹の関係などについての話に聴き入りました。


一茶の墓の前で

 伊藤晃さんは、「一茶流山ニ入の記」(三一書房)、「一茶下総旅日記」(崙書房)、「一茶双紙」(崙書房)など、これまで数多くの一茶に関する小説を書かれていますが、ことし2月に小説「信濃の一茶のいる風景」(講談社出版サービスセンター、B6判309P、定価2415円)を新たに出版されました。今回の講演では、同書の内容にも触れられ、伊藤さんの一茶観が紹介されました。


講演される伊藤さん

 伊藤さんは、一茶文学をこだわりの文学とし、「わび・さびへの」、「人への」、「境遇への」、「ふるさとへの」こだわりがあると紹介。一茶は15歳で江戸に奉公に出たが、人が思っているような悲しい状況ではなく、花を求め江戸への希望に満ちた旅立ちだった。また、一茶と双樹の関係について、一茶にとって双樹の魅力は、生活・経済の支援はもとより、古典の共同学習の相手、そして腹を割って話のできる相手であったと講じました。


俳諧寺の天井に揮毫

 また、今回の講演に合わせ伊藤さんは、一茶記念館の依頼により隣接する俳諧寺の格天井に揮毫されました。俳諧寺は、明治43年に地元の一茶を慕う人々によって建てられた萱葺の小さなお堂で、「一茶堂」とも呼ばれ親しまれています。揮毫文は、「じだんぐり 信濃の一茶の ゐるところ」。じだんぐりとは、信州の方言で「どんぐり」のこと。季節になると一茶の墓前に供えられていることが多いそうです。俳諧寺を訪れた際には、ぜひ天井を見上げてみてください。


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