ぐるっと流山 駅構内に馬のオブジェ出現

ページ番号17906 更新日 平成20年5月26日

おおたかの森駅構内に馬のオブジェ出現 築かれゆく街をテーマに制作

井崎市長らが参加して除幕式

 つくばエクスプレスの流山おおたかの森駅構内で5月25日、馬のオブジェ「IRON HORSE」の除幕式が行われました。こうのす台にお住まいの金属造形作家・木下哲人さんが流山市に寄贈されたもので、なるべく多くの方の目に触れるようにと、鉄道運営会社などの協力を得て同駅構内に常設展示されるこことなりました。


 設置された場所は、改札口を入り右手奥のステンドガラスの前です。このオブジェは、鉄板を切り出し、たたき、溶接して更にたたいて美的に造形したもの。木下さんが、東京藝術大学大学院博士課程の修了制作として取り組んだ作品で、その年の卒業・修了制作展で学外の選考委員によって選ばれる「杜賞」を受賞したものです。もとは馬の全身をかたどった高さ約3.5メートルのオブジェでしたが、今回、駅構内に展示するため馬の頭部のみを台座に取り付け展示されました。頭部のみでも高さは1.5メートル、台座を含めると2.85メートルにもなります。


記念撮影

 同駅周辺では、新たなまちづくりが進んでいることから木下さんは、「築かれゆく街、新しく吹く風」をテーマにこの作品を造形し直されたそうで、直線だったタテガミは流線的で曲線が強調され台座まで長く垂れています。これは、「動き」や「移ろい」を表したもので、街が変わっていくことをイメージされたもの。木下さんがこの作品を手がけたのは4年前で、ちょうどそのころ父上を亡くされたそうで、亡き父を思い浮かべ大粒の涙を流しながら「多くの方に作品を見てもらえてうれしい。大変光栄です」と挨拶されました。


オブジェと木下さん

 流山市には、オランダから来た馬にまつわる悲しい民話が伝わっています。同駅から歩いて10分ほどのところには、この民話に伝わるオランダ馬を哀れんで建てられた祠もあり「オランダ観音」と呼ばれています。また、駒木の諏訪神社には、ブロンズの馬の像や、源義家が馬を神社に献上するところを表した北村西望作の「武者と馬の像」もあります。本日、流山と馬の縁がまた一つ増えました。


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