ぐるっと流山 模擬裁判の稽古

ページ番号16286 更新日 平成20年11月17日

裁判員制度で日本の裁判はどう変わるのか 公民館と江戸川大学サテライトセンターが協働

熱のこもった稽古が

 来年5月の裁判員制度の実施まで半年。裁判員制度で日本の裁判はどう変わるのでしょうか。模擬裁判の稽古が11月13日(木曜日)、柏市内で行われました。この日、夜7時頃、集まった朗読グループに指導していたのは東葛地域を中心に演劇活動を展開している劇団彩主宰の梅田宏さん。NPO法人ながれやま栞でお話会などをしている朝井多み江さんが検察役で台本通りスラスラ読み上げていると、演出の梅田さんから「被告の答えを聞いてから、次の質問に入るのが自然でしょう。ただのおしゃべりじゃないんだから次から次へとポンポン台詞を言わないで」と指摘されるなど真剣なやりとりが行われていました。


せりふを確認しながら

 この模擬裁判やシンポジウムは、流山おおたかの森駅前に今春オープンした江戸川大学サテライトセンターと公民館との共催事業です。裁判員制度は、日本の刑事裁判にどのような変化をもたらすのでしょう。千葉地検検事と読売新聞論説委員のディスカッションを通じ、裁判員制度の今日と明日を考えます。また、朗読や演劇を学ぶ市民らによる模擬裁判は、介護に疲れ実母を殺害した事件を紹介。来年5月21日から国民が刑事裁判に参加して、裁判官と共に被告人の有罪・無罪はもちろん、量刑まで判断する「裁判員制度」の実施まで半年。「法律の知識は必要ない」、「常識の範囲で判断すればよい」と言われても、一般の人には裁判などあまり縁が無いもの。ましてや殺人などの重大事件ともなればなおさらです。あなたが裁判員に選ばれたらどのよう考えますか。


真剣な面持ちで稽古が

 まず、11月22日(土曜日)には「裁判員制度で日本の裁判はどう変わるのかシンポジウム」が行われます。このセミナーは、11月22日(土曜日)13時30分から15時30分まで江戸川大学サテライトセンター(流山おおたかの森駅前)で開催されます。「刑事裁判の現状と課題」(読売新聞論説委員・大塚浩之)、「裁判員制度の概要」(千葉地検)、「対談・裁判員制度で日本の裁判はどう変わるのか」(大塚浩之、検事総務部長・森悦子)。受講料500円。


指導にも熱が入りました

 続いて、12月6日(土曜日)には模擬裁判が行われます。“裁判員制度を先取りする「模擬裁判」”と題して演じられるものです。この模擬裁判は12月6日(土曜日)13時30分から15時30分まで江戸川大学木内きぬメモリアルホール(流山おおたかの森駅からスクールバス)で階段教室を裁判所に見立てて行うものです。人権週間期間中でもあるこの日、他人が介入しにくい家庭内での事件から「介護疲れによる実母殺害事件」を、朗読や演劇を学ぶ方々が被告や検察、弁護士、証人などに扮して演じます。受講生は傍聴席。もし、あなたが裁判員に選ばれたらどう判断しますか。受講料500円。


遅くまで稽古が続きました

 お問い合わせ・お申し込みは、江戸川大学サテライトセンター電話 04-7156-7715、ファクス 04-7153-9100へ。江戸川大学サテライトセンター長の濱田逸郎教授は、「サテライトセンターの理念は互学互教。ひとりより、受講生仲間と一緒に学ぶほうが、より楽しいでしょう。講師からの一方通行にとどまらず、自ら参加し、発言しつつ学ぶほうが、より収穫も大きいでしょう。さらには、あなたの経験や知恵や発想が、新鮮な実社会の風を知の世界に吹き込んでくれるかもしれません。そんな講師や受講生同士との垣根を越えたコラボレーションは、きっと、学びあう楽しみを甦らせてくれるでしょう」と呼び掛けています。「好奇心だけが唯一の参加条件です」と語る今回の公開授業にぜひ、ご参加を。


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