ぐるっと流山 図書館でオオタカを保護

ページ番号16177 更新日 平成20年11月27日

図書館でオオタカを保護 窓ガラスに衝突しケガを 

保護されたオオタカ

 11月27日(木曜日)、流山市加の市立中央図書館で、環境省で準絶滅危惧種に指定されているオオタカが保護されました。子ども向け図書がおいてある児童室の窓ガラスにぶつかり、窓下のベランダに気絶して仰向けに倒れているところを、大きな音を聞いて駆けつけた職員がダンボール箱に入れ保護したものです。


恵良さんがそっと扱って

 図書館では、確信はないがオオタカに似ている鳥だということで、千葉県鳥獣保護員の恵良好敏さんに連絡。恵良さんが確認したところ、今年春に産まれたばかりのオオタカの幼鳥であるとのことでした。すぐに恵良さんは県に報告し、県から連絡を受けた傷病野生猛禽類保護のNPO法人「Japan RAPTOR Foundation」の三枝智人代表理事が駆けつけ、ケガをしたオオタカを応急手当しました。


応急手当する三枝さん

 三枝さんによると、このオオタカはオスで、体長は約45センチ、体重約500グラム、体の右側を強く窓ガラスにぶつけているようで、触診ですが羽の付け根辺りを骨折しているだろうとのことでした。三枝さんは、「全力で手当てしますが、助かっても全治には1か月を要しリハビリも必要。放鳥できるまでに回復したら、地付きのオオタカなので必ず流山市内に放します」と語っていました。

 ※後のレントゲンで骨折はしていなく打撲であったため12月1日に放鳥されました。


オオタカがぶつかったと思われる跡

 こうした事故はオオタカでも幼鳥時にはよくあるそうで、夢中でエサとなる鳥を追いかけていたのではないかとのことでした。図書館では、別の鳥も窓ガラスにぶつかったことがあったため、鳥が気付くようにシールを張るなどして対応していましたが、今回、オオタカが傷ついたことに職員も残念そうでした。


NHKのインタビューを受ける図書館の職員

 最初に発見した図書館司書の安蒜由利子さんは、「ドンというとても大きな音がしたので児童室に行ってみると、何も変わった様子がないので、もしやと思い窓からベランダを覗くと、大きな鳥が横たわっていて驚きました。オオタカは流山を代表する鳥でもあるので、早く元気になって流山の空に戻ってきて欲しい」と語っていました。


多くの取材陣が

 オオタカが図書館で保護された様子は、NHK千葉放送局やJCNコアラ、さらには、朝日、産経、千葉日報、東京、毎日、読売の新聞各社が取材されました。なお、NHKでは当日午後8時45分から総合テレビ(1ch)の「首都圏ニュース」で紹介されました。


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