ぐるっと流山 模擬裁判劇

ページ番号16143 更新日 平成20年12月8日

迫真の演技を鑑賞して裁判員制度を学ぶ 市民の模擬裁判劇

市民らが裁判員や被告などに扮して

 来年5月21日から始まる裁判員制度まで約半年。候補者名簿に登載されたという通知もすでに先月末、郵送されました。そこで、裁判員制度について具体的に学んでいただこうという「模擬裁判劇」が12月6日土曜日、江戸川大学で開催されました。朗読や演劇を学ぶ市民の皆さんらが被告や弁護士、証人、裁判員などに扮し、本番さながらの迫真の裁判を演じました。「傍聴」に訪れた市民の皆さん約200人は固唾をのんで法廷劇を見守りました。


迫真の演技に参加者も固唾を呑んで

 模擬裁判は、流山おおたかの森駅前に今春オープンした江戸川大学サテライトセンターと、中央公民館との共催で開催したものです。裁判員に選ばれた皆さんが被告人の有罪・無罪、さらには量刑まで判断する裁判員制度。その制度の理解を深めていただきたいと千葉地方検察庁も協力しての実施となりました。


真剣に劇を見守る参加者の皆さん

 裁判の内容は、「介護疲れによる実母殺害事件」。これを劇の形で演じられるよう指導したのは、東葛地域を中心に公演活動を続けている劇団彩を主宰する梅田宏さん。弁護士役の市民が「被告は寝たきりの母も辛いと考え早く死なせてあげたいと思った」と訴えると、検事役からは「被告は介護から解放されて自分が楽になりたかったのではないか」と応酬するなど、家庭内で起きた事件にさまざまな角度からの見解が示されました。


模擬裁判を演じる市民

 審理の劇が終わってからは、裁判員役の6人と裁判官役の2人の市民が、裁判長に扮した千葉地方検察庁の総務部長・森悦子検事の進行で評議を行いました。こちらはシナリオなしの自由な発言で、量刑などについて自分なりの判断をくだします。検察が求刑した懲役8年に対しては全員が重い刑だと判断。「介護の苦労を思えば執行猶予をつけるべき」、「育ててもらった実の母を殺めたのだから実刑は当然」、「だれかに相談できなかったのか」、「裁判員制度を考えるように、みんなで介護問題も真剣に話し合いたい」など幅広い発言が交わされ、会場からは同調する意見に拍手が贈られるなど全員参加の講座となりました。


量刑を決める評議を自由発言で

 会場の参加者にも用紙が配布され、有罪か無罪か、有罪なら懲役何年かを参加者全員で考えました。この模様はJCNコアラ葛飾のデイリーニュースで12月10日水曜日に放送される予定です。また、今回の模擬裁判劇そのものをコアラスペシャルとして1時間の番組にまとめて放送する企画も持ち上がっているそうです。


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