ぐるっと流山 文書作成講座で自分史作成に挑戦

ページ番号15593 更新日 平成21年3月9日

文書作成講座で自分史作成に挑戦 執筆から製本まで

31人が参加

 3月7日土曜日、文化会館で文章作成講座が行われ、31人の皆さんが世界で1冊の自分だけの書籍づくりを楽しみました。この講座は、公民館が主催した「文章作成講座~自分の生きた証を残そう『自分史を書く』」というもの。講師は、江戸川大学の下平武治教授です。


写真も使って

 講座では、1月に下平教授から自分史を書くコツとして、文章作成の初歩的なセオリーなどを学びました。2月からは、自分史を書くに当たっての資料集めなどを行い、2月末には、それぞれの表紙をつくりました。そして、5回目となったこの日、製本テープなどを使って1冊の本を仕上げました。


下平教授が皆さんの作品をチェック

 指導に当たられた下平教授は、日本文学で特に短歌を専門に研究され、現在、千葉日報新聞学生歌壇の選者、歌誌「水門」の選者としても活躍されています。日本歌人クラブ会員で、島木赤彦研究会、信濃文学会の役員をも務め、「素直な心の表現」をねらいとした短歌創作及び歌人研究等を行い、全国歌碑一覧のデータベース作成に務めています。また、流山市にお住まいということもあり、公民館や図書館で文学関係の講座などにご協力いただいています。


世界に一つしかない自分史を

 講座の最終日となった3月7日には、思い入れの深い作品を手に、講師を囲んでそれぞれの参加の動機や感想などを話し合うなど和やかな中にも、達成感が感じられました。「人生は七転び八起き、幾度となく失敗しながら生きてきました。家族のためと思って書き始めた自分史でしたが、結局自分のためだったと感じました」という感想も聞かれました。


いろいろな角度から自分史を模索した受講生の皆さん

 中には、「家紋や自分のルーツ、苗字などから自分がどこから来たのかという謎を紐解いてみた」という自分史探索型の方や「友人の葬儀に出席した際に、弔辞として読まれていたのを聞き感銘を受け、自分でも書いてみようと思った」という人生のしめくくりに備えていらっしゃる方のお話も聞くことができました。


一人ひとり発表を

 「子どもたちに残したいことを書いた」という方々も多く、「戦争体験を正しく後世に伝えるために書いた」という参加者もいらっしゃいました。自分史を書くために、辞令簿をひっくり返す方、それぞれの時代にタイムスリップしながら、生きた証の1コマをセピア色の写真と共にまとめあげた方、亡くなられたお連れ合いの手書きの絵を表紙にされた方などの姿も見受けられました。


製本された自分史

 参加された皆さんは一様に満足された面持ちで、出来上がったばかりの自分だけの1冊に見入っていらっしゃいました。2月末には、森の図書館で「デラシネ~わたくしの昭和史」を書かれた方の講演会に128人もの方が参加されるなど、ご自分の人生を振り返って1冊の本にまとめる方が増えています。その一方で、自分史ブームや自費出版ブームを狙った詐欺による被害も増えていることから消費生活センターなどでは注意を呼び掛けています。


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