ぐるっと流山 八十八蕎麦と落語の会

ページ番号7695 更新日 平成22年2月22日

むかし家今松師匠らの噺を楽しむ

34回目を迎えた落語の会

  「この初音の鼓。鼓を打てば、その音を聞いた者に狐が憑きまして、コンと鳴くという曰く付きでございます」骨董が趣味のお殿様を騙してひと儲け…。落語「初音の鼓」で会場を沸かせているのは流山にお住まいのおいけ家金魚さん。2月20日(土曜日)、江戸川台東の手打ち蕎麦「八十八」(やそはち)で寄席が行われ多くの落語ファンが日本の伝統話芸やおいしい蕎麦を楽しみました。食事代を含んだ木戸銭を払って席に着くと「ようこそ」と店主が出迎えてくれます。年4回のペースで開かれている八十八蕎麦と落語の会も34回目。江戸川台地域ではすっかり定着したおなじみの寄席です。

 この日、地元の金魚さんに続いて高座に上がったのは、立川志遊師匠。 流山に初めていらしたという志遊師匠は「早く着いたのであちこち歩きました。何もない所かと思ったら公園がやたら多いね」と地元いじりで笑いを掴みます。善兵衛という縁起を担ぐ男の所で女の子が生まれ、お七夜のときに、嫌がらせ好きの忌太郎がやって来てさんざん嫌味を言って帰ったことから仕返しを考えるという「おしち」を熱演されました。当日は、同じ時間帯に南流山のスタジオ・エンザでも雷門花助さんらを招いて隔月で開かれている寄席が行われるなど市内では寄席が盛んです。

 トリを飾ったのは、八十八蕎麦と落語の会でおなじみの七代目むかし家今松師匠。第33回国立演芸場 花形若手演芸会新人賞などを受賞された今松師匠は、人形劇の台詞の練習になればと落語を勉強された金魚さんの名付け親でもあります。女に騙されて入水心中を図るものの品川は遠浅で、大人の膝ぐらいまでしか水がなく、騙されたことを知った男が幽霊話で脅かして仕返しをする「品川心中」で満席の客を魅了しました。次回の八十八蕎麦と落語の会は5月15日です。お問い合わせは手打ち蕎麦八十八(電話:04-7156-8070)へ。

 今回の寄席で前座を務めた金魚さんは、4月10日(土曜日)午後2時から文化会館に柳家権太郎師匠や柳家喜多八師匠、林家しん平師匠ら名人をお招きして行われる「笑って健康!流山寄席」にもゲスト出演されます。落語通の皆さんに好まれる実力派揃いの番組に加え、出囃子も三味線に太鼓の生演奏、芸達者な漫談あり、いろものありという本格的な寄席です。チケットは前売3,000円(当日3,500円)、高校生以下前売り1,500円(当日2,000円)で文化会館と生涯学習センターで発売中です。お問い合わせは、文化会館(電話:04-7158-3462)へ。


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