ぐるっと流山 流山ジャズコンサート2.

ページ番号15003 更新日 平成21年6月26日

渋く、熱い、熟練のジャズが220人を魅了 流山ジャズコンサート2.で英語訳ジャズ版市民の歌も初披露 (市HPにも掲載)

多目的ホールが満席に

 6月24日、生涯学習センターで「流山ジャズコンサートVol.2 ザ・ドランカーズ&雨野亜希子」が行われ、約220人の音楽ファンらが懐かしのジャズ・ヒットナンバーの演奏に、心を躍らせました。今年2月に行われたザ・ドランカーズの初コンサートの後、多くのアンコールが寄せられ、今回はさらに市内在住のジャズヴォーカリスト・雨野亜希子さんをゲストに迎えての開催となりました。このコンサートは、流山市生涯学習センターの主催、スタジオエンザと流山市文化会館の企画協力で行われたものです。


ザ・ドランカーズのメンバー

 ザ・ドランカーズは、30年以上プロとして演奏してきた実力確かなミュージシャンたちが、お互いの仕事の枠を越えて本来の“ジャズを楽しむ”ことを目的に結成されたバンドで、毎奇数月に南流山のスタジオエンザで続けているコンサートは20回を超えました。メンバーは、佐野充さん(ドラム)を中心に黒田一義さん(テナーサックス)、藤田わたるさん(ベース)、永井博道さん(ギター)、板垣誠さん(ビブラフォン)の5人です。スタジオエンザは、この日の司会を務めた山本周治さんが定年退職後に、南流山を音楽文化の拠点にと自宅を改造して開放しているもので、山本さんは「入場は無料で、帰りの際出演者にカンパをいただく形でやっています。ぜひ、一度ご来場を」と呼びかけていらっしゃいました。次回は、7月8日(水)19時から「ザ・ドランカーズ ジャズライブ」を行なう予定とのことです。


抜群の歌唱力の雨野さん

 この日、ゲスト出演しヴォーカルを務めた雨野亜希子さんは、OLとして建設関係の会社に勤務されているときに、同時に趣味として社会人ビッグバンドにトランペットで参加。そこでジャズに興味を持ち、友人の勧めでヴォーカルを習い始めたそうです。5年後には、奨学金を得て米・ボストンのバークリー音楽大学に入学。実技・理論を学び成績優秀者として評される一方、定期的にライブを行うなど積極的に活動、2年間の専門課程を修了し2003年末に帰国。その後南米に渡り約3か月間、現地の人々や音楽に触れる旅を経験、現在はライブ、イベント、テレビCM、個人レッスンやワークショップ等幅広く活動されています。


満席の観客席

 2部構成で行なわれたこの日のコンサートですが、第1部では、この日のメインイベントともいえる「英語訳ジャズ版流山市民の歌」が初披露されました。今年2月、流山市ゆうゆう大学の卒業式記念コンサートに出演したザ・ドランカーズが、朝一度の練習でジャズアレンジした流山市民の歌を演奏したところ大変好評だったことから、今回は雨野さんの母親の映子さんが歌詞を英訳し、亜希子さんが英語でジャズスタイルの流山市民の歌を歌うことになったものです。流山市民の歌は、市制施行15周年の昭和57年に広報紙で歌詞を公募し、市民から寄せられた歌詞をもとに岩谷時子さんが作詞、いずみたくさんが作・編曲、デューク・エイセスさんが歌ったものです。


雨野映子さんと鈴木教育長

 まず披露の前に、英訳された雨野映子さんから鈴木教育長に、「OUR CITY NAGAREYAMA」と題された英語の歌詞と楽譜が壇上で贈られました。映子さんは「歌詞を英訳したのは初めてで、メロディーに言葉を合わせるのに苦労しました。やさしい単語ばかりなのでだれにでも歌えます」と語っていらっしゃいました。歌詞を受け取った鈴木教育長は、「小学校でも本格的な英語の授業が始まったところ。授業で取り入れるとともに、あらゆる場で披露させていただき広めていきたい」と挨拶しました。


熟練した演奏と伸びやかな歌声

 「wind through River,  strolling the riverside・・・」亜希子さんが歌い始めると、何かの機会に一度は流山市民の歌の原曲を耳にしたことがある皆さんは、見事にジャズにアレンジされたメロディーと流れるような歌詞に感心されていた様子でした。当日録音したものを英語訳の歌詞と一緒にこちらのホームページに音楽ファイルとして掲載しましたので、ぜひお聴きください。司会の山本さんは「英語で歌える市民の歌は日本で初ではないでしょうか」とコメント。市民の歌は多くの自治体で作られていますが、作る事が目的となって普及していない例もあるなか、流山市ではこれを機会に原曲とともにこのジャズ版も市民の間に広まることが期待されます。


バラ―ドをしっとりと歌い上げる雨野さん

 このほか第1部では、「オールオブミー」「ブルーボッサ」「ダークアイズ」などを熟練した見事な演奏で聴かせてくださいました。第2部では、主に客席からのリクエストに応え「A列車で行こう」「ムーンリバー」「サマータイム」などスタンダードナンバーを。ヴォーカルの雨野さんにとってはふるさと流山でのコンサートということで選んだという、故郷を想う曲「ニューヨークステート オブ マインド」は美しいバラード曲。雨野さんは、ニューヨークではなく流山を想いながらしっとりと歌い上げました。


司会を務めたスタジオエンザの山本さん

 松戸市からご夫婦でいらっしゃった清瀧さんは、ジャズが好きで1回目のコンサートもお聴きになり今回も楽しみにされていたそうです。ご主人の守功さんは「安定した演奏で迫力もあり、さすがベテランという感じですね。今回は、雨野さんがヴォーカルに加わりさらに良かった」。奥様も「少し英会話を習っていますが、市民の歌の英訳はきれいにまとまっていていいですね。市民の歌のジャズ版があるなんてうらやましい」と語ってくださいました。この日の様子は、JCNコアラでも取材され25日のデイリーニュースで紹介されました。


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