ぐるっと流山　駅ライブでバンジョー演奏

駅ライブに世界的バンジョー奏者登場 8月8日には小学生とのコンサートも

　7月11日、TXグランドアベニュー流山おおたかの森で世界的バンジョーソリスト青木研さんを招いて駅ライブが行われました。青木さんと、吉原聡さんのセッションで2ステージが行われ、1ステージ目は、1920年代のバンジョーの名曲「明るい表通りで」で始まり、「主は冷たき土の下に」「オールド・ブラック・ジョー」「おおスザンナ」の南部メドレー、「カントリー・ロード」、「スタング」、「コンドルは飛んでいく」、「なつかしいケンタッキー」、「Close to you（あなたのそばに）」　などだれもが知っているスタンダードナンバーへと続きました。

　2ステージ目は、「おじいさんの古時計」、「峠のわが家」、「ワシントン広場の夜は更けて」、「情熱大陸」、「トルコ行進曲」、「ジャンバライヤ」、「朝日のあたる家」、「アメージンググレイス」、「世界は日の出を待っている」などを会場のリクエストに応えて演奏。アンコールでは「ララのテーマ（ドクトルジバコ）」、「聖者の行進」を、会場を練り歩きながら歌い演奏しました。市内にお住まいの60歳の女性は「リクエストで“ワシントン広場の夜は更けて”の声が出たときはうれしかった。私もかつて恋人とライブを聴きに行き、この曲をリクエストしたことをなつかしく思い出しました」。また、八潮市からいらした女性は「筑波登山の帰りにグランドアベニューによりお茶をするのが私の習慣、思いがけず素敵な演奏にいい時間を過ごせました」と感想を聞かせてくださいました。

　青木さんは、八木北小学校から常盤松中学校、そして東葛飾高校を経てミュージシャンの道に進まれた方。青木さんがバンジョーの魅力にひかれたのは7歳のころ。フリーマーケットで安く売っていた戦前の蓄音機やレコードに興味を持ち購入。家で戦前の音楽を聴くようになり、バンジョーの音色が好きになったそうです。高校卒業後は迷わず音楽の道へ。現在はテーマパークや内外のジャズフェスティバルのほか、NHKのFM番組やBS放送番組などでも活躍。華麗な演奏テクニックと楽しいステージングが高く評価されており、アメリカやオランダのジャズ専門誌で特集記事が掲載されました。

　駅ライブでは、高校の後輩で柏市篠籠田出身のギタリスト、吉原聡さんも一緒に演奏されました。吉原聡さんは、東葛飾高校在学中にロサンゼルスに渡り、2002年にバークリー音楽大学に進んだギタリスト。吉原さんが、ギターをバンジョーに持ち替え、青木さんと2本のバンジョーがステージに並ぶと、互いに相手のバンジョーのネックを押さえてハイテクニックな演奏も披露。フラットピックで華やかな音を奏でるディキシースタイルの青木さんと、フィンガーピックで哀愁を帯びた音色を聴かせるウエスタンスタイルの吉原さんとの息の合った演奏に大きな拍手が贈られました。
　
 

　青木さんや吉原さんをはじめ8人編成のデキシーランドバンドによる「バンジョーオンステージ流山vol.3」が8月8日土曜日、生涯学習センターで行われます。このコンサートには西深井小吹奏楽部の児童約30人と一緒に演奏するコーナーもあり、青木さんは「地元の子どもたちと演奏できるのを楽しみにしています」と語ってくださいました。駅ライブが行われた7月11日、青木さんは、朝から練習に励む同小学校吹奏楽部を訪ね、一緒に合奏する「ディキシー　オン　パレード」を身振り手振りを交えて指導。「ンパッ、ンパッのリズムで行きましょう」、「もっとそこはババーンと音を出そう、そう、その調子」と明るい声で子どもたちをリードしました。地域ボランティアの片桐公男さんも見守る中、90分にわたる練習を終えた児童たちは「緊張するかと思ったらとっても楽しかった」、「あっという間に終わっちゃった」と口々に演奏を楽しんだ様子。

　8月8日土曜日の「バンジョーオンステージ流山vol.3」は、青木研（バンジョー）、筒井政明（トランペット）、後藤雅広（クラリネット）、松本耕司（トロンボーン）、井桁賢一（スーザフォン）、山本琢（ピアノ）、吉原聡（ギター）、日高弘（ドラム）という豪華メンバー。ここに西深井小学校吹奏楽部がゲスト出演し、世界で活躍されているプロミュージシャンと一緒に演奏を楽しみます。同小学校は、夏休みに耐震工事が行われていることから吹奏楽部の児童は、本番と同じ生涯学習センターで練習を続けています。児童の送迎や楽器の運搬など保護者、学校、地域が一体となって協力し盛り上げてくださっています。ステージは14時から（開場13時30分）。前売り2,000円、当日2,500円、高校生以下500円、友の会会員1,500円。お問い合わせは生涯学習センター（04-7150-7474）へ。