ぐるっと流山　ママさんブラスあっぷる隊゜

ママさんブラスあっぷる隊゜が演奏会　12月には文化会館で子育てサロンコンサートも計画

　7月19日日曜日、生涯学習センターでママさんブラス「あっぷる隊゜（ぱい）」の第2回ファミリーコンサートが行われ約200人のブラスバンドファンが生演奏を楽しみました。あっぷる隊゜は、流山市や柏市などで活動しているママさんブラスバンド。「楽器を持っているけど、子どもがいてなかなか演奏の機会が…」、「育児の合間に何か始めようと楽器を購入予定…」そんなお母さんたちが集まって、育児と音楽活動を両立している吹奏楽団。今週、結成2周年を迎えるまだ若いバンドです。

　「あっぷる隊゜」。「隊」に丸をつけて「あっぷるぱい」というバンド名は、練習会場が生涯学習センターのために命名されたそうです。会場の最寄り駅がTX流山セントラルパーク駅のため、セントラルパークと言えばニューヨーク、ニューヨークと言えばビッグアップル、アップルならアップルパイと連想ゲームのように名前が決まったとのこと。会場入口では、暑さを吹き飛ばそうと公式キャラクター「あっぷるん」を描いた手づくりの団扇が配られました。

　アップルのイメージからでしょうか赤いポロシャツにみどり色のバンダナでメンバーが登場すると、「おーいお母さーん！」、「ママ、ママこっちこっち！」とお子さんからの声援が飛びます。お母さんと一緒にステージに上がりたがる小さなお子さん、お母さんの晴れ舞台を撮影するお父さん、おじいちゃんおばあちゃんもお孫さんを膝に乗せてと、ご家族そろっての手づくりコンサートに会場も満席でした。

　イタリア語で「私のお母さん」を意味する「マンマミーア」はママさんブラスのテーマ曲ともいえる名曲。メンバーの皆さんも「家族の理解がなければ続けられません」と周囲の協力に謝意を述べていました。「フニクリフニクラ」は登山電車のPR曲として有名になりましたが、日本では「鬼のパンツはいいパンツ、強いぞ強いぞ」という歌詞で子どもたちに人気があることから、全員鬼の角をつけての演奏です。「アルヴァマー序曲」はブラスバンド経験者にはお馴染みの曲、メンバーは「高校時代を思い出して練習に励みました」と感想を語ってくださいました。

　小さな子どもたちが司会をしたり、歌や踊りで参加したりとアットホームなコンサートになりました。「崖の上のポニョ」や「ドラえもん」、「サザエさん」など子どもに人気の曲になると客席の子どもたちも演奏に合わせて自然と身体が動いていました。NHK大河ドラマ「天地人」のテーマ音楽の演奏では、指揮の角和幸さんが「愛」を付けた兜を被ってタクトを振りました。ディズニーメドレーでは、ミッキーやミニーのヘアバンドで演奏するなど、見せて聴かせて楽しませてくれるステージでした。

　ママさんブラスあっぷる隊゜の皆さんは、週に1度程度、生涯学習センターや文化会館に楽器を持ち寄り練習を重ねています。練習中は、マットに乳児を寝かせて練習するお母さん、赤ちゃんを背負ったまま演奏するお母さん、練習するお母さんたちの回りを走り回る幼児たち…。乳幼児期から生演奏を聴きながら育つ子どもたちがいっぱいの練習会場は、とっても賑やかで、ほのぼのとしています。この1年は地域での夏祭りや高齢者施設での訪問演奏なども試みていらっしゃるそうです。

あっぷる隊゜の皆さんは、12月5日土曜日に文化会館ホールで公民館主催の「子育てサロンコンサート」に出演される予定です。昨年は、市内の若者バンド「クンクンニコニコ共和国」と音楽家・木村弓さんが出演した子育てサロンコンサート。ことしは、ママさんブラス「あっぷる隊゜」とNHK教育テレビ「にほんごであそぼう」（月曜～金曜 朝8：00～8：10　 夕17：05～17：15(再放送)にレギュラー出演されているシンガー＆ボイス・アーティストおおたか静流さんが出演してくださる予定です。おおたかさんは、オリジナルアルバムを21枚リリース。「声のお絵描き」を主宰し、数百曲に及ぶTVCMでの歌唱や映像、絵画、朗読、ダンスとのコラボレーション等ジャンルや国境を越えた音楽活動を展開しています。お楽しみに！