ぐるっと流山 夏休み親子科学教室

ページ番号14808 更新日 平成21年7月27日

夏休み2泊3日科学の旅を満喫 親子で実験や工作を楽しむ

顕微鏡でDNA観察

 東京理科大学の教授や学生、卒業生などで組織するサイエンス夢工房の協力を得て、公民館と同大学生涯学習センターの共催による「夏休み親子科学教室」が、7月25日(土)から27日(月)まで同大学セミナーハウスで行われ、小中学生とその保護者ら40組の家族連れ約100人が参加しました。初日は朽津和幸さんの「自分のDNAを見てみよう!」からスタート。綿棒で口の中の粘膜の細胞をとって蛍光顕微鏡で自分のDNAを観察しました。


科学を学ぶ宿泊教室

 続いて大宮喜文さん・松山賢さんの「炎と煙を科学する!」は火災科学研究センターに会場を移して開催されました。アルコールを入れたシャーレに点火し、アクリルと木でつくった教材で筒状に囲もうとすると炎が竜巻状に動き、大きな歓声があがりました。1923年の関東大震災や1943年のハンブルグ大空襲では炎の竜巻に巻き込まれ3万人以上の死者が出たことに触れ、火災を研究することで火災による犠牲者を減らしたいと解説がありました。


約100人が参加

 夕飯を食べた後には、「紙飛行機を作って遠くに長く飛ばそう」と、やり飛行機やせみ飛行機、いか飛行機などをつくって飛行時間や飛行距離を競って楽しみました。翌朝は、早朝4時30分から宿泊施設のセミナーハウスを開錠。虫捕り網や虫かごを持った家族連れの皆さんがカブトムシやクワガタムシを探しに出発。セミナーハウスの谷三四郎さんが子どもたちのために手づくりの「森の地図」を配布。蜜を入れた“仕掛け”を設置してくださるなど事前に入念な準備をしてくださいました。向小金小4年生の齋藤梨奈さんは「木の根付近にもぐろうとしているカブトムシを見つけてうれしかった」と感想を聞かせてくださいました。


実験もいろいろ

 2日目は、山川幸子さんの「食品の科学 酵素と触媒の実験」。一晩置いて濃い茶色になってしまった紅茶にタンナーゼを入れて、容器を振るとあっという間に薄い色に変わりました。アクチンジンを含むキウイフルーツと寒天を使っているようかんを重ねて一晩置くとどうなるかといった実験を体験しました。山川さんは「明朝まで結果が分かりませんが、時間がかかるのも実験です」と説明。山川さんは前夜の紙飛行機づくりでも指導に当たり、飛行距離などの優秀者には、懇親会の席でお菓子の詰め合わせを賞品としてプレゼントされていました。


楽しい実験

 続いて、市原英明さんの「気体の科学」では、炭酸のジュースの中には何が入っているのかを実験から考えたり、ドライアイスで実験したり、サイダーをつくったりとおいしい実験でした。西初石小4年生の小松久瑠実さんは「家に帰ったら“マイ炭酸”をつくってみたい」と感想を聞かせてくださいました。講師の市原さんは、この実験で使ったサイダーのアルミ缶を紙やすりなどで丁寧に磨いて「自分だけの鏡をつくってみよう!」の授業も企画。円筒状の鏡のようになった空き缶で、ガリレオが好んで描いたアナモルフォーシスという“ゆがみ絵”を映して見ました。


モータの仕組みを学ぶ

 3日目には、宇田川茂雄さんの「はてなぜ?モーター&スピーカー」で工作に挑戦しました。コイルに電池から電流を流して磁石に近付けるとクルクル回り出すモーターの工作。そして、オルゴールをつないだコイルを磁石の上に置いて、その上にコップを乗せるとスピーカーになるという工作も楽しみました。流山北小4年生の林健太郎さんは「モーターとスピーカーの仕組みが似ていて、作るのも楽しかった」と感想を聞かせてくださいました。宇田川さんは、今回の親子科学教室を実質的に企画された方で、勤務されている暁星高校の生徒さんもボランティアで参加。工作などが上手にできない小さなお子さんに寄り添って高校生がお手伝いしてくださいました。


2泊3日で科学を学ぶ

北部中1年生の木下陽子さんは「先生の話を聞くだけではなく、いろいろなことを自分でさせてくれるのがいい。作業を通して友達もすぐにできる」と実験の後にも講師に分からないところを質問していました。また、お孫さんと一緒に参加された松ヶ丘の坂本壽美子さんは、「大人にも、子どもにもわかるように楽しく教えてくださって先生にもスタッフの皆さんにも感謝しています」と感想を聞かせてくださいました。この2泊3日の様子は、7月28日(火)18時からのJCNコアラ葛飾の「デイリーニュース」で特集される予定ですので、ぜひ、ご覧ください。

 


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