ぐるっと流山 バンジョー オン ステージ

ページ番号14715 更新日 平成21年8月10日

西深井小児童がプロと一緒にコンサート ディキシーランドジャズと吹奏楽

西深井小学校の子どもたちとコラボレーション

 流山市出身の世界的なバンジョー奏者・青木研さんを招いてのコンサートが8月8日土曜日、生涯学習センターで開催されました。『バンジョーオン ステージ 流山Vol.3』と題した今回のコンサートでは、市立西深井小学校(川村春樹校長・児童数245人)の吹奏楽部(竹岡実穂部長)の皆さん45人がゲスト出演、地元が生んだスーパーミュージシャンや日本のトッププレーヤーと一緒に演奏を楽しみました。


バンジョーを演奏する青木さん

 青木さんは、アメリカやオランダのジャズ専門誌等で特集記事が組まれるほどバンジョーの世界では有名な方。昭和53年流山生まれ。バンジョーの魅力に引かれたのは7歳のころ。フリーマーケットで安く売っていた戦前の蓄音機やレコードに興味を持ち購入。家で戦前の音楽を聴くようになり、バンジョーの音色が好きになったそうです。八木北小から常盤松中を経て東葛飾高在学中よりライブハウスやホテルパーティーなどで演奏するようになり、高校卒業と同時に「デキシーキャッスル」に参加。テーマパークや内外のジャズフェスティバル、長野オリンピック、ラジオ等でも演奏しています。前日の8月7日金曜日にもNHKFMの「まるごと千葉60分」に生出演されたばかりです。


スーザフォーンを演奏する井桁さん

 ピアノは、渡辺正典とキングクレオールや花岡詠二スイングオールスターズ、花岡詠二四重奏団のメンバーとしても参加した山本琢さん。主にトラディショナルジャズのテューバ奏者として活動されている井桁賢一さんは、この日、マーチングなどでお馴染みのスーザフォーンで登場。東葛飾高校在学中にロサンゼルスに渡り、2002年にバークリー音楽大学に進んだギタリストの吉原聡さんらがバックを固めた若い新進気鋭のミュージシャンによるユニットです。


ディキシーの世界では日本有数のメンバーが

 そんな若手ミュージシャンに加えて今回は、ニューオーリンズ名誉市民に登録されていらっしゃるトラディショナルジャズクラリネットの名手・後藤雅広さん。スウィングジャーナル最優秀新人賞を受賞し、「薗田憲一とデキシーキングス」やご自身のバンドなどでご活躍のトランペッター筒井政明さん。新宿トラッド・ジャズ・フェスティバルをはじめサッチモ祭、ニューオルリンズ・ジャズ・クラブ稲門会などで人気のベテラントロンボーン奏者・松本耕司さん。ドラムは、「中川喜弘とディキシーデックス」、「谷啓とスーパーマーケット」などでお馴染みの日高弘さんと、ベテラン実力派プレーヤーの皆さんが応援に駆けつけてくださいました。ジャズに造詣が深いことでも有名な市内にお住まいのイラストレーターの水野行雄さんは、「ディキシーでは日本の最高峰の皆さんが集結した歴史に残るバンド編成ですね」と感想を聞かせてくださいました。


学校、地域が一つになったコンサートに

 西深井小学校では、耐震補強工事が行われていることもあり、児童や楽器を車に乗せて送迎してくださる保護者や地域の皆さんのお力添えによって実現したコンサート。客席では、教育委員会の奥田委員長や奈良委員長職務代理者らも関係者の皆さんを激励。川村校長も「子どもたちの励みになります」と謝意を伝えました。今回のコンサートは、3月20日に生涯学習センターで行われた青木さんのコンサートで感動した吹奏楽部員や保護者らが、青木さんや学校、生涯学習センターに相談して実現したものです。地域ボランティアの片桐公男さんや、西深井小学校卒業生で薬園台高校3年の相島美保子さんらも練習に付き添い指導に当たるなど、家庭や学校、地域がひとつになって成功させたコンサートです。相島さんは、「将来は学校の先生になりたい。みんなと練習して私が励ましてもらった。ありがとう」と感想を聞かせてくださいました。


保護者の皆さんや学校の先生が手分けして蝶ネクタイを作成

 当日は、バンドの皆さんは、おそろいの赤いストライプが入ったベストに赤い蝶ネクタイという、いわゆるディキシースタイルで登場。本番直前に蝶ネクタイを忘れていることが発覚するというハプニングもありましたが、機転を利かせた保護者や教員の皆さんが手芸店でリボンや糸、針を買って手づくりの蝶ネクタイでピンチを切り抜けました。青木さんも「先生たちがネクタイをつくってくださいました」とステージで美談を披露、大きな拍手が贈られました。


最後は舞台から降りて

  青木さんのバンジョーソロが圧巻だった「世界は日の出を待っている」をはじめ「モスクワ郊外の夕べ」、「ワシントン広場の夜は更けて」、「セントルイスブルース」などの名曲が次々に演奏されました。「聖者の行進」では、ステージから客席に降りて、行進しながら演奏。満員の客席は、手拍子をされる方、音楽に合わせて踊ってくださる方など、会場がひとつになって盛り上がっていました。中でも、お客さんが傘を持って練り歩いたのは、マルティグラというニューオーリンズの祭りの慣わしで、パラソルを持って町中を楽団と一緒に踊り歩くのを再現したものだそうです。


舞台で記念撮影

 西深井小学校の皆さんは、「最初はちょっと緊張したけど、2曲目くらいから楽しくなってきました」、「午前中の練習で音がすごく変わった。一流のミュージシャンと一緒に演奏できて感動しました」と、夏休みのよい思い出になったようです。エンディングでは、児童からバンドの皆さんに花束が贈られました。この日は、流山おおたかの森駅前でサマーファンタジアも行われましたが、青木さんたちは、夕方からこちらにも出演されました。西深井小学校の保護者の皆さんも、夕方からサマーファンタジアに出掛け「きょうは、ジャズ三昧な楽しい一日を過ごせました」と語ってくださいました。


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