ぐるっと流山 ベトナムアンサンブルチャリティコンサート

ページ番号14223 更新日 平成21年10月13日

平和への祈りをこめてin流山 ベトナムアンサンブルチャリティコンサート2009

ベトナム民族衣装で

 10月12日祝日、生涯学習センターで「平和への祈りをこめてin流山~ベトナムアンサンブルチャリティコンサート2009」が行われ、150人の皆さんが珍しい楽器の音色などを楽しみました。平和都市宣言をしている流山市で、枯葉剤爆弾の被害に苦しむ人々のリハビリ施設へ浄財をと生涯学習センターが主催、IFCC国際友好文化センターや自治労流山市職員組合、文化会館が協力、駐日ベトナム大使館、流山市、NPO法人国連支援交流協会流山支部、流山市国際交流協会、流山市音楽家協会が後援して開催されたものです。


変わった楽器

 今回のチャリティコンサートに先立ち生涯学習センターでは、夏休みに広島長崎原爆写真ポスター展とベトナム枯葉剤爆弾被害児童支援写真ポスター展を開催。日メコン交流年のことし、メコン川流域のベトナムの現状を知っていただくために開催したものです。会場には井崎市長も駆けつけ、休憩時間には出演者と英語で談笑する姿も。開催に当たり丸山センター長は、「戦争の悲惨さを風化させないためにもこうしたコンサートを続けていきたい」とあいさつ。同センターでは、モンゴルの馬頭琴チャリティコンサート、中国の京劇、今回のベトナムアンサンブルチャリティコンサートと今年も国際色豊かなイベントを展開しています。


優雅な踊りも

 ホーチミン市から、音楽、踊りのメンバーで構成された“桃花”グループを招いて行われた今回のコンサートは、国立ボンセンシアターのメンバー、国立音楽院教師らによる洗練されたベトナム民族アンサンブルでした。竹や椰子の実などでできたベトナム特有の珍しい楽器をそろえ、南北にS字型に曲がりくねったベトナムの54民族が暮らす各地の色彩をイメージした楽曲を堪能しました。


ベトナムアンサンブル

 近年、日本とベトナムとの関係は、特に経済分野での往来を通じて極めて緊密になっています。また、この数年間に多くの日本企業がベトナムに進出し、各界の関心を高めています。しかし、そうした躍進する姿の一方、ベトナム戦争の深刻な後遺症にはあまり目が向けられていないのが現状です。1960代後半に使用された化学兵器「枯れ葉剤」の影響と言われている子どもたちへの被害は今も拡大しており、各国のボランティアグループも援助の手を差し伸べはじめています。特に両親が被災した子どもへの後遺障害、遺伝子障害など子孫への影響は予測不可能なほどで、日本でも知られている「ベトちゃん、ドクちゃん」の事例はほんの氷山の一角と言われています。


華麗な歌と踊りを披露

 チャリティコンサート開催のきっかけとなったハノイ郊外にある「タンスアン・ホアビン村」(日本語では平和の意味)と呼ばれる枯れ葉剤の後遺障害をもつ子どもたちの施設には、現在6歳から14歳までの子ども約70人が生活しながら自立のためのリハビリに取り組んでいます。14年前に行われた第1回目のコンサートの収益金は60万円でホアビン村に届けられました。ちなみに、ホアビン村へは支援金の一部が継続して届けられ、98年からリハビリ通所のための奨学金制度がスタートしました。


フィナーレ

 前平井にお住まいの伊原ヤス子さんは「見たことのない楽器がたくさんあって驚きました。それなのに音色がどこか懐かしい、暖かい感じを受けました。やさしい響きですね」と感激された様子でした。また、枯葉剤の被害の様子を伝えた写真をはじめて見たという西初石小学校4年生の小松久瑠実さんは「びっくりしました。戦争の被害は日本だけじゃないこと、何代にもわたって体が傷ついていて、今もこんなに苦しんでいる人たちがいるのだと知りました」と話してくださいました。


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