ぐるっと流山 読書バリアフリーに向けて

ページ番号14217 更新日 平成21年10月26日

流山市から読書バリアフリーを 文化会館でボランティア講師の養成始まる

講師の細田さん

 「読書週間」(10月27日から11月9日)を前に、文化会館で10月26日月曜日、目の不自由な方を対象にボランティアでパソコンの使い方を伝授する講師の養成講座が始まりました。この日は、流山パソコンボランティア(土井理代表)の皆さん15人が参加。市内にお住まいで、30歳のときに視力が失われ同システムを活用している細田賢治さんを講師に「音声が流れているときには受講生に話しかけないでください」など注意事項を学びました。


操作の方法を学ぶ

 市は、北部公民館や生涯学習センター、森の図書館など3施設にパソコンと電子書籍の音声変換ソフトによる“音声読書”コーナーを開設しました。目のご不自由な方が手軽に音声で読書を楽しんでいただこうと設置したものです。音声読書コーナーは、電子書籍で「デラシネ-わたくしの昭和史」を出版された栗山富郎さんが市に関係ソフトを寄贈するなどして実現したもの。栗山さんは「家に閉じこもりがちな全盲の人が、本を読むために出掛けるようになれば」と期待しています。


操作の方法を学ぶ

 昨年8月、市内にお住まいの元映画プロデューサーである栗山さんが電子出版し、同9月、市内美原の朝日新聞販売店の折込紙「グッドモーニング」が紹介。記事を読んだ森の図書館が、ことし2月28日に栗山さんの出版を記念して講演会を開催。同著は、電子出版のため普通の印刷媒体としての本以外にも、インターネットを使って弱視の人は活字を大きくして読んだり、目が見えない人でもインターネットから音声による読み上げソフトで「耳で読む」ことができます。


操作の方法を学ぶ

 栗山さんは自分でも視力が落ちつつあることもあり、講演会で「目の不自由な人にも読書の喜びを」と電子出版の未来についても呼びかけ、講演会場に同席していた電子出版の株式会社ボイジャー代表取締役・萩野正昭さん、視覚に障害を持つ方々、井崎市長らと意見交換も行われました。講演会には、市内にお住まいのノンフィクション作家・佐野眞一さんも参加されていましたが、佐野さんのご著書の一部も今回のコーナーで、無料で聞くことができるようお力添えをいただきました。


操作の方法を学ぶ

 「音声ソフトが読み上げるまで、時間がかかる場合がありますので、読み終わるまで待ってください」、「作家別やジャンル別などで作品を検索できますが、読み上げるスピードは調整できます」など細部にわたって説明を受けた受講生。最初は「読み上げたものを、耳で聞いて理解するまでに慣れないと時間がかかりますね」と初めての操作に戸惑うボランティアの皆さんでしたが、2時間の受講で本を読めるようになりました。


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