ぐるっと流山 めだかの学校

ページ番号14016 更新日 平成21年10月20日

屋外で「めだかの学校」 ちょっぴりサバイバル体験も

キャンプ場で

10月17日土曜日~18日日曜日まで長崎の星の森キャンプ場で「めだかの学校」が行われ、小学生19人が楽しい1泊2日を過ごしました。平成16年から公民館の通学合宿として続けられてきた「めだかの学校」は、中央公民館に平日で3泊から4泊し、学校にも通うというものでしたが、参加できる児童が中央公民館からの通学圏域に限られてしまうことから、今回初めて土・日曜日に全市域を対象に開催したものです。


テント設営

 応募者が定員を超えたため抽選で市内11小学校の4~5年生20人が選ばれ男子9人(1人欠席)、女子10人が参加しました。ことしは冷暖房完備の中央公民館から屋外に場所を移したことから、災害時の備えも兼ねて、少しサバイバル体験をプログラムに加えました。ボーイスカウト流山第3団との協働で企画された今回のめだかの学校には、江戸川大学で心理学を学ぶ学生さんや川村学園女子大学で教職課程を専攻している学生さんらがボランティアで参加し、子どもたちの「お姉さん」、「お兄さん」というリーダー的な役割を果たしてくださいました。


飯盒で炊飯

 朝9時に集合した子どもたちは、学校も学年も異なる友達とグループ分けをして、仲良くなるためのゲームやレクリエーションを楽しみました。午後には、ロープの結び方を学び、火おこしなどに挑戦。自分たちが泊まるテントを張って、飯盒を使って夕飯も自分たちでつくりました。ブロックを積んだ簡易かまどでハンバーグやトン汁をつくっていると、突然の雨。雨具を着ての調理となりました。急遽、ボーイスカウトの大人の皆さんが設営してくださった大きなテントの下にテーブルと椅子を置いて食卓をつくりました。雨で冷えた身体が温かいトン汁と周囲のやさしさで暖まっていきます。


楽しい食事

 食べ終わった食器は、各自、紙で拭いてから洗うので洗い物で水を無駄に使いません。流し台も手づくりで、水は無駄に使うとポリタンクに水を補給しに水道があるところまで行かなくてならないので子どもたちもちゃんと節水していました。自然の中で環境や防災などを学びながら友情を育むプログラムが随所に取り入れられていました。会場には鈴木教育長も訪れ、子どもたちを激励しました。


かぼちゃマンが登場

 一時、激しく降った雨も夜にはあがり、お待ち兼ねのキャンプファイヤーです。キャンドルライトの照らし出す道をファイヤーサイトに進み、高校生の佐藤佑一さんと大学生の三宅敦子さんのリードで踊ったり、歌ったり、ゲームを楽しみました。4つのグループに分かれた子どもたちの寸劇はどれも工夫が凝らされていました。大人たちも大きなカボチャマンが登場して名作児童文学をパロディした劇が演じられるなど炎を囲んで楽しいひとときを過ごしました。


朝食の用意

 翌朝は6時に起床、身支度を整えて、体操から始まりました。朝食は、パンにウインナソーセージやキャベツを挟んで、アルミ箔で包み、その上からさらに水に濡らした新聞紙で包んで、牛乳パックに入れて直接火をつけるカートンドッグです。火が強すぎて多少焦げたパンもありましたが、つくるのも食べるのも楽しい朝食でした。


ツイストパン作り

 午前中のゲームとして子どもたちが選んだプログラムはツイストパンづくりでした。小麦粉に砂糖や塩、ベーキングパウダー、バターを入れます。うどんやそば打ちのように柔らかくなるまで力いっぱいこねていきます。細長く伸ばしてから竹に巻きつけて火の上で焦げ目をつけてできあがり。子どもたちは火をおこすのが大好きですが、煙が目にしみて涙を流す子もいました。


サバイバル飯炊きを学ぶ

 2日目のお昼ご飯は、「サバメシ」です。サバメシとはサバイバル・メシダキ術の略称です。サバメシはアルミ缶と牛乳パックでご飯を炊くもので、防災科学技術研究所の内山庄一郎さんが考案した方法です。内山さんは新潟県中越地震で現地入りした際、ガスコンロでご飯炊きを行っていましたが、ある書籍でアルミ缶による飯炊き方法を知って実践。なかなかうまく炊けず、半年をかけて実践的なアルミ缶による簡易炊飯を考案。平成18年にはサバメシというネーミングで話題となりました。この日は、ボーイスカウト流山第3団の滝崎貴明さんが指導してくださいました。


子どもたちが挑戦

 子どもたちが持参した350ミリリットルのアルミ缶2缶と1リットルの牛乳パック3枚、そしてアルミ箔が材料です。アルミ缶2缶の上部(飲み口の部分)を缶切で切り取ります。うち1缶には側面上部、側面下部に2箇所ずつ幅3cm×高さ1.5cmの穴をカッターナイフなどで開けます。これでコンロが完成。次に、側面に穴を開けていない缶に米0.8合と同量~1.1倍程度の水を入れ、アルミ箔で蒸気が漏れないようにしっかりフタをします。これが釜になります。牛乳パックを折れ線に沿って切り、平面な紙状にし、これを1~1.5cm幅で切ります。この短冊が燃料となります。


コアラテレビが取材

 コンロ缶の上に釜缶を乗せ、コンロ缶上部の穴から燃料短冊を入れます。下部の穴から着火し、25分間燃え続けるペースで上部の穴から3パック分の燃料短冊を入れて、あとは好みで蒸らせば出来上がりです。「ちょっぴりサバイバル体験」のメインプログラムの「サバメシ」が炊き上がると、大人の皆さんが用意してくださったカレーを入れて大好物のカレーライスで食事会です。朝から食べてばかりのプログラムでしたが「おかわり!」と元気な声が響きます。2日間の様子はJCNコアラ葛飾のデイリーニュースで10月21日水曜日に特集コーナーとして放送される予定です。


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