ぐるっと流山 国際交流サロン

ページ番号13733 更新日 平成21年11月24日

市内在住の関場さんの身近なものを使っての演奏会 ドングリ、ウメ、ミノムシの抜け殻、シジミなどが笛に

講師の関場さん

 11月18日、文化会館で流山市国際交流協会と文化会館共催の国際交流サロン「身近なもの(木の実,貝など)で音楽演奏」が行われ、同協会の日本語講座に通う外国出身者など3人を含む19人の参加者が楽しいひと時を過ごしました。「国際交流サロン」は、平成11年度から始まり今年11年目。日本人と在住の外国の方がお互いの文化に触れ学びながら、気楽な懇談の中から日常生活の不安の解消や必要な情報を得られるようにと毎月第1水曜日に開催されています。


関場さんがそろえた笛

 今回の講師は、市内在住の関場正己さん。30年近く尺八を続ける関場さんは、3年ほど前、日課のジョッキング中にドングリを拾い、これに穴を開ければ笛として鳴らすことができるのではないかと考え、工夫の末成功してからは、次々と音の出そうなものを笛に仕立ててしまうようになったそうです。水道用の塩ビ管で作った尺八、リコーダの歌口を短く切り取り持ち歩きやすくしたものなど、今では数十種類もある笛の中でも、傑作の一つが、納豆の発泡スチロールを包んでいるセロハン紙を十円玉の大きさに切って作ったもの。草笛のようにして使いますがだれでも簡単に作れ、どこでもすぐに使えるのが利点だそうです。


参加者も挑戦

 早速、関場さんが“セロハン笛”を吹くと、とてもセロハンから出る音とは思えないきれいな音色が響きました。参加者の皆さんも指導を受けながら挑戦しますが、なかなか音が出ません。やっと一人の女性が、ピーと高い鋭い音をだすと、皆さん一斉に拍手。本人も手をたたいて喜んでいらっしゃいました。「捨ててしまうもの、安いものだけを使う」という関場さんは「お金をかけないで、手間と工夫があれば、自分ひとりで作れる。自分なりの音が出るのが楽しさです」と話します。
 
 


貝の笛

 体験に続いての演奏会では、80曲ほどもあるレパートリーの中から、リクエストに応えて、手作りのシジミ、ドングリ、サザエなどの笛で「赤とんぼ」、「浜千鳥」、「荒城の月」などの童謡を吹いてくださいました。実の大きさや穴の開け方によって鳴る音色が変化するそうで「高くきれいな音色」、「低く太い音色」、「澄み切ったいい音色」など、材料や作り方により使い分けるそうです。最後に、ドングリ笛を伴奏に「ふるさと」を、尺八を伴奏に中国でも好まれている「北国の春」を参加者の皆さんと歌いました。


面白いを連発

 滅多にできない体験に参加のお子さんもびっくりした様子で、しきりに「面白かった」と繰り返していました。また、中国出身の方は「中国では見たこともなく、面白い経験だった」。マレーシア出身の方は「ドングリなど身近なもので、手軽に作れて、こんな素晴らしい音楽が出きるなんて驚きです。楽しかった」とおっしゃっていました。関場さんは「最初は個人で楽しむのにこんな面白い趣味は無いと思っていましたが、今では、皆さんにこんなものからでも笛が出来るという作品を見てもらいながら、曲を演奏して喜んでもらえるのがうれしいですね」と話してくださいました。


文化会館の会議室で

 次回の国際交流サロンは、12月2日水曜日10時から文化会館で開催します。正月飾りになるちりめんを使った「まゆ玉つくり」を楽しみます。参加ご希望の方は11月27日金曜日までに電話で文化会館(04-7158-3462)へ。また、流山市国際交流協会では、市内在住の外国の方を対象とした「日本語講座」を、文化会館を会場に毎週水曜日に開催しています。詳細はお問い合わせください。


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