ぐるっと流山 プレミアム・ジャズコンサート

ページ番号13501 更新日 平成21年12月24日

流山の記念碑的なジャズコンサートが 伝説のトリオに市内の若き天才トランペッター

WE3コンサート

クリスマスを目前にした12月19日土曜日、日本のジャズ界をリードし続けてきた伝説の3人によるプレミアム・ジャズコンサートが、文化会館開館40周年を記念し同ホールで開催されました。クリスマスというとプレゼントを渡すばかりでもらう機会の少ない大人たちのために、今回は、「WE3(ウイスリー)」の名でも知られる前田憲男さん、猪俣猛さん、荒川康男さんというジャズの巨匠トリオをお迎えし、本格的な照明や音響でじっくり楽しんでいただけるプログラムで「大人たちのために贈るコンサート」を公民館が企画したものです。


曽根麻央さんも加わって

またこの日は、もうひとつ大きな楽しみが。伝説のジャズトリオの演奏に、市内出身で将来を嘱望される天才高校生トランペッター曽根麻央さんがゲスト出演するものです。ジャズの巨匠とよばれる3人から若き麻央さんに何かが引き継がれる記念碑的なコンサートになるのではと、周囲の方々も期待感でいっぱいでした。ホールには、中高年のご夫婦やお友だち同士など約650人が詰めかけ、巨匠3人による円熟した演奏と麻央さんのパワフルな演奏が加わったコラボレーションを楽しみました。


迫力の演奏が

開演30分前に開場となると、ホールでは「流山市民の歌」のインストゥルメンタルが流され来場者を迎えました。演奏されたのは、なんとこの日出演のWE3の皆さん。リハーサル中に、主催した公民館が楽譜を渡し来場者へのウエルカムミュージックにしたいとお願いして実現したものです。しかも事務所サイドから、市ホームページでの公開の許可も得られましたので、ぜひ、皆さんもジャズの巨匠3人による流山市民の歌の演奏をお聴きください。
 流山市民の歌(音楽ファイル2.5MB)(演奏:前田憲男(P)、荒川康男(B)、猪俣猛(Drs))
 なお、WE3の皆さんの計らいで、ステージのラストソングとして選んでいただき、来場者は生演奏で聴くことができました。


約650人のジャズファンが詰めかけました

この日のコンサートは2部構成で行われました。第1部のスタートは、冬の到来を喜ぶ曲「Winter Wonderland」。続いて「聖者の行進」、「Amazing grace」、「赤鼻のトナカイ」、「Mack the Knife」など、クリスマスにふさわしい曲も交えながら素晴らしい演奏が来場者を魅了しました。演奏の途中のそれぞれのソロが終わると、会場からは割れんばかりの拍手が送られました。松戸市から奥さんと二人でいらっしゃった竹ノ内義輝さんは、前田さんの大ファンでウインド・ブレーカーズのコンサートにも何度も足を運ばれているそうです。「流山の知人からWE3のコンサートが流山であると聞いて、チケットを購入してもらいました。近くでこんな素晴らしい演奏が聴けて最高です。音響も良かったですよ」と満足そうに話していただきました。


前田憲男さん

前田憲男さんは、ジャズピアニストとして、日本が世界に誇る最高のミュージシャンと評されています。1981年に東京音楽祭「最優秀編曲賞」、1983年にレコード大賞「最優秀編曲賞」、ジャズ界の最高位に値する「南里文雄賞」などを受賞。主な作品として、歌曲「約束」や交響詩「祭りの四季」など。古くはNTV「しゃぼん玉ホリディ」から現在のフジTV「ミュージック・フェア」、テレビ朝日「題名のない音楽会」まで、音楽番組にも多数出演。前田憲男とウインド・ブレーカーズやWE3としても活躍しています。


荒川康男さん

ベースの荒川康男さんは、バークリー音楽院出身。在米時にはブロードウェイショーのオーケストラピットを勤める傍ら秋吉敏子、チャーリー・マリアノ、ロイ・ヘインズ、ソニー・ステッツ、チック・コリア、ジョー・ウイリアムス、サム・リバースといった超一流プレイヤー達とジャズクラブに出演。ウッド・ベース奏者として最高のテクニックを持つ方です。1994年10月には「ジャパン・ジャストジャズ・オールスターズ」の一員としてニューヨーク公演に参加し、カーネギーホールそしてアポロシアターの舞台を踏んでいる。また、1999年秋には自身のクラシックのコントラバス・ソロ・リサイタルも開催しました。


猪俣猛さん

マイクパフォーマンスでも会場を沸かせた猪俣猛さんは、モダンジャズ・ドラマーの先駆者として輝かしいキャリアを持ちます。16歳でデビューし、20歳で上京。21歳でスイングジャーナル誌の新人賞に輝き、「渡辺晋とシックス・ジョーズ」を経て、名門「西條孝之介とウエストライナーズ」に参加し、後にリーダーとなって名声を轟かせました。教育面での活動も盛んで、1976年にはドラムを通じて音楽の素晴らしさを教える「リズム・クリニック・センター(RCC)」を設立。1995年に「南里文雄賞」を受賞。今年7月には、サントリーホールに於いて「猪俣猛60周年コンサート~I LOVE MUSIC」が開催されました。


伝説の3人に若き曽根麻央さんが加わって

第2部では、いよいよゲストの曽根麻央さんが加わっての演奏が始まりました。WE3の皆さんに「現代のイケメンです」と紹介されると、少し照れながらマイクを持った麻央さん。「寒い中、皆さん聴きに来ていただいてありがとうございます」とごく普通の挨拶に、会場からは笑いと歓声があがりました。演奏曲は、ジャズのスタンダードナンバー「But Not for Me」から始まり、「All Blues」、アメリカの天才トランペッター・クリフォードブラウンに捧げる曲「I Remember Clifford」など・・・。伝説のジャズトリオとまでいわれる3人の円熟した演奏に、麻央さんの若々しいトランペット演奏が加わり、見事なジャムセッションが繰り広げられました。


曽根麻央さんのトランペット演奏

 麻央さんは平成12年5月、両親と親子バンド「そねそねくらぶ」を結成し、市内をはじめ近隣市でボランティアのライブ活動を続けています。平成13年には「日野皓正と夢の共演」に最年少で出演。昨年、高校2年の夏にはボストンのバークリー音楽院サマープログラム2008に奨学生として参加、オーディションにて大学本科の全奨学金を受賞。さらに今年は、日本人で初めてテリ・リン・キャリントンのバークリー・サマー・ジャズ・ワークショップに抜粋され、奨学生として参加。同時にオーディションにて大学本科の全奨学金を再度受賞しました。来年9月からは、バークリー音楽院に本格留学する予定だそうです。


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