ぐるっと流山 江戸川にヘラブナを放流

ページ番号13115 更新日 平成22年1月21日

江戸川にヘラブナを放流 松戸市漁協が半世紀に渡り実施

放流されるヘラブナ

 1月21日(木)、江戸川に架かるJR武蔵野線鉄橋下の河川敷で、江戸川への魚の放流が行われました。松戸市漁業協同組合(中臺弘志組合長)が毎年行っているもので、50年近く続いているそうです。今回放流されたのはヘラブナで、5センチから20センチほどの小鮒約5,000匹、重さにして約550キロが江戸川に放されました。この日は他にも、松戸市の葛飾橋付近、野田市の野田橋付近、宝珠花橋付近でも行われ、計4か所で約2.8トンのヘラブナが放流されました。


水槽車から桶に

 放流されたヘラブナは、大阪の養魚業者から買い付けたもので、この日、8tトラックの水槽車で運ばれてきました。河川敷まで入ってきた水槽車から川岸までは10メートルほど。参加した同組合の方々など10人が、この間を幅約40センチの樋をいくつもつないで、放流のための水路を作りました。完成するといよいよ放流。水槽車から勢いよく小鮒がまるで流しそうめんのように流れてきて、次々に江戸川へ落ちていきます。流れていく小鮒を見ながら皆さんは、「甘露煮にちょうどいいサイズだな」などと話されていました。


桶を流れて江戸川に

 この日の放流は10分ほどで終了しました。水面をよ~く見ると、大阪からの長旅にもかかわらず魚たちが元気よく泳いで岸から離れていきました。同組合では、ヘラブナのほかにもソウギョやウナギなども放流しているそうです。以前はコイも放流していたとのことですが、今はコイヘルペスの関係で禁止されています。中臺組合長は、「以前は江戸川で、鯉や鮒、ナマズなどをとって売れたが、今は買う人がいない」といいます。ではと、この事業の目的を聞くと「やっぱり、川はきれいで魚が泳いでいなくてはダメ。魚がいれば釣りをする人も来るし、水質の浄化についても意識してもらえる」と語ってくださいました。


荒木さん

 同組合の理事で流山支部の荒木和信さんは、「皆さんに、もっと江戸川に親しみを持ってもらいたい。来年は、ぜひ子どもたちを呼んで放流できれば」と話し、江戸川でのヘラブナ釣りのポイントは、『川岸の近くに木の杭などが打たれていて流れがゆるくなっているところ』と教えてくださいました。「釣りはフナに始まってフナに終わる」ともいいます。釣りが趣味な方は、江戸川でのヘラブナ釣りも挑戦してみてください。なお、川をきれいにするため、くれぐれもゴミなどは持ち帰るようにお願いします。

 


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