ぐるっと流山 人命救助で感謝状

ページ番号13091 更新日 平成22年1月28日

銭湯で溺れた女性に心臓マッサージ 人命救助に消防長から感謝状

消防長室で

 1月28日木曜日、市消防本部で人命救助に対する感謝状の贈呈式が行われました。感謝状が贈られたのは、江戸川台にお住まいの砂川隆さんです。砂川さんは、経営する江戸川台東の銭湯「江戸川湯」で湯船の中に沈んでいた89歳の女性客に、救急隊が到着するまでの約10分間、心臓マッサージを続け尊い人命を救助したものです。


砂川さんと大越消防長

女性が銭湯で溺れたのは1月12日の午後4時5分頃。湯船に沈んでいるのを同じ入浴客が発見し、番台にいた砂川さんの奥さんなどと女性を引き上げたところ、すでに心肺停止状態だったそうです。ボイラー室へ荷物を運んでいた砂川さんが騒動に気付き駆け付け、すぐに心臓マッサージを開始。2分ほど続けたところで女性が「ふっ」と一息ついて、その後息を吹き返したそうです。「救命措置は3分から5分以内に始める必要がある」という、次女で看護師の英代さんの言葉が、とっさの判断に役立ったと砂川さんはその時を振り返りました。


救出の際の様子を

 女性は、救急隊により流山中央病院に搬送されましたが、翌日には無事退院されたとのこと。24日に砂川さんが女性宅を訪問したところ、「暖かくなったら、また伺います」と元気なお顔を見せてくださったそうです。女性は週に1回は銭湯を訪れる常連客。砂川さんは、「心臓マッサージをするのは初めて。テレビなどの見よう見まねでしたが、『息を吹き返して』と無我夢中でやりました。助かって本当によかった」と語ってくださいました。


消防長から感謝状

 表彰式では、大越一夫消防長から砂川さんに感謝状と記念品が贈られました。大越消防長は、「突然の出来事にもかかわらず、砂川さんの行動は迅速かつ適切で、心から敬服する」と感謝を伝えました。この日の様子は、JCNコアラ葛飾でも取材され、当日のデイリーニュースで紹介されました。浴室での事故はとても多く、市消防本部の調べでは、昨年中に市内で16件発生し、うち6件は死亡事故に。今年に入ってからもすでに3件発生し今回を除く2件は、いずれも尊い命が失われているとのことです。


JCNコアラの取材を受ける砂川さん

 浴室での事故の原因は、「居間などとの温度差(冬の浴室は低温)」「湯船につかると血圧が急に下がる」「酒に酔って寝てしまう」「高齢者の単身世帯では異変に気付かない」「濡れた床に足元が滑る」などがあり、市消防本部では次のことに注意をと呼びかけています。
・入浴の際には浴室の温度を上げておく
・高齢者の入浴の際にはこまめに声をかける
・高齢者が留守番で一人のときは入浴しない
・お酒に酔っているときは入浴しない、させない
・足元が滑らないような工夫をする
・熱いお風呂には入らない(適温は41℃位)


このページに関するお問い合わせ

ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ