ぐるっと流山 高校演劇20分シアター 

ページ番号12921 更新日 平成22年2月1日

初の高校演劇20分シアター

機材を運んで準備する高校生

「高校演劇20分シアター」が1月30日(土曜日)、文化会館ホールで行われました。公民館が千葉県高等学校文化連盟演劇専門部会の協力を得て企画した初の試みです。当日は、流山、松戸、柏、野田の各市内のある高校8校の演劇部が参加。エチュードと呼ばれる即興劇を中心に昨秋から練習を重ね、この日のために演技を磨いてきました。20分間という短い制限時間内で各校それぞれが工夫を凝らしたドラマを上演。芝居にかける若い情熱が会場内を包み、約400人の観客から盛んな拍手が送られました。


舞台の準備

課題として共通の台詞を入れながら、20分間のショート作品を次々と上演するユニーク企画で、台本段階から舞台を作り上げるオリジナル作品の創造を目指すものです。課題の共通台詞は「OPP」。一番手は県立柏高校が「一緒!」を上演。兄思いの妹が兄の誕生日にプレゼントとしてお守りを買う。そんな折、友達の母が子どもを産みそうだとの連絡が入る。少女は心がざわめく友達に、買ったばかりのお守りを手渡すという話。兄に贈るはずのそのお守りは、安産祈願のものだったというオチがついた心温まる作品。


柏の葉高校の演技

柏の葉高校の「せい。」は4人の女子生徒と1人の男子生徒が学校の屋上でゲームを楽しむうちになぜか拳銃が出てきて撃ち合うという2年生がシナリオを書いたシリアスな作品。昨秋、第62回千葉県演劇研究中央発表会で優秀賞第2席、創作脚本賞を受賞した実力を発揮していました。


「らくだせんせいしょん」を演じる中高生

中学生と高校生が一緒に舞台をつくりあげた専修大学松戸中、高校は「らくだせんせいしょん」を演じました。家賃を滞納した主人公が大家さんを殺してしまったと勘違いするところから始まるドタバタ劇で、最後はハッピーエンドで大団円というサスペンス味を効かせた喜劇に仕上がっていました。


松戸国際高校の演技

5人の部員が全員1年生という松戸国際高校は「機動戦士ギャンダム」というヒーローもの。照明と音響とピンスポットライト操作にそれぞれ部員の手がとられるため舞台で演じたのは残った2人。2人の掛け合いで舞台が進みました。照明や音響は前日の1月29日(金曜日)にホールスタッフからワークショップで学んで、当日の午前中にリハーサルを行って本番に備えました。


我孫子高校の演技

我孫子高校の「嘘~lair」は、公園で大金の入った鞄を見つけたサラリーマンが鞄を持ち去ろうとしますが、その場に偶然居合わせたカップルが警察に届けようとして、やる気のない警察官や落とし主だと主張する留学生や一見やくざ風な男が織りなす人間模様。ステージに自転車やベンチを持ち込んでテンポのよい賑やかな20分間でした。


流経柏高校の演技

「MARUKUなれ!バスケットボールはタコ焼きじゃない」を演じたのは22人の部員を擁する流通経済大学付属柏高校。女子生徒に人気があるあまりチームメイトから仲間はずれにされるイケメン男子バスケット選手が友情を取り戻す学園青春ものです。


柏中央高校の演技

見事な殺陣で客席を沸かせた「これが我らの生きる道」は柏中央高校。普段からソーラン節を踊って体力向上を図っているというだけあって身体表現が大きく、長時間の殺陣は息をのむ迫力でした。剣道の道場を営む父に娘が婚約者を連れてきて刀からヌンチャク、棒術まで飛び出すというアクションホームドラマ仕立ての演出でした。


流山おおたかの森高校の演技

トリを飾ったのは流山おおたかの森高校の「情熱倉庫」。軟派な男子生徒をめぐって暴走族の女子生徒やストーカーの女子生徒、教員などが倉庫に閉じ込められて…という喜劇でした。会場には、不等辺演劇倶楽部や「俳優を目指さない演劇ワークショップ」などで活躍されている林成彦さんもいらしてくださいました。生徒の実行委員長となった松戸国際高校・塚原和宏さんは「普段交流のない学校同士での交流も目的のひとつ」。流山おおたかの森高校演劇部顧問の石山清貴さんは「既存の話を練り直した台本が多い中で、ゼロから考えた作品を演じて新しい風を入れたい」と語ってくださいました。この日の模様はJCNコアラテレビのデイリーニュースで2月4日(木曜日)に特集される予定です。


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