ぐるっと流山 見世蔵オープン
ページ番号7140 更新日 平成22年7月30日
築121年の蔵が一般公開 万華鏡作品なども展示
8月1日(日曜日)に、流山2丁目にある“万華鏡ギャラリー“寺田園茶舗「見世蔵」がオープンします。当日は11時からオープニングセレモニーも開催されます。これに先立ちマスコミ関係者を集めて内覧会が7月29日に開かれました。この建物は、明治22年築の土蔵造りで昭和38年ごろまでは住居兼店舗として使われていたそうですが、その後は倉庫となっていたものを、今回リニューアルし「見世蔵」として一般公開するものです。
店舗として使われていた1階の部分に、市内在住の世界的万華鏡作家・中里保子さんの作品などを展示しギャラリーとして活用します。中里さんは、ことし6月10日から13日までアメリカ カリフォルニア州サンタクララで開催された、世界最大の万華鏡コンベンション「カレイドスコープ・ソサエティ・コンベンション」で最優秀作品賞を受賞されました。ギャラリーには、中里さん手作りの数々の作品が並んでいます。特に、平成19年に行われた同コンベンションで、同じく最優秀作品賞を受賞した「秋草」も展示されています。ぜひ、ご覧ください。
内覧会には中里さんも参加され、「万華鏡は覗いてみて初めて面白さが分かるものなので、遠慮せずにどんどん手にとって見ていただきたい。万華鏡を覗くと皆さん驚き、近くの人に見せたくなります。万華鏡がコミュニケーションの道具になればうれしい」と語っていらっしゃいました。今後は、月に1回のペースで見世蔵を会場に「万華鏡づくり教室」も開催される予定だそうです。
館内には、万華鏡のほかも所有者の寺田英一さん所蔵の貴重な資料なども展示されています。孟子の教えを説いた古い書籍には、安政5年と記されています。また、明治時代のものではというお茶を入れる大きな信楽焼のつぼや、お茶をPRした坂本九さんのポスターなどは古き時代を感じさせます。寺田さんは、「古い蔵を残すのは大変でしたが、こうして活用していただいてありがたい。多くの方に見に来ていただきたい」と語っていました。
この見世蔵に関わる事業は、千葉県のふるさと雇用再生特別基金を活用したもので、運営するNPO法人グローバルながれやまでは、失業中の求職者3人を採用して運営していきます。見世蔵は、ギャラリーとしての活用はもちろん、市内観光情報の発信や市民交流の場、周辺の本町界隈の活性化の要となるよう期待されています。また、外国人向けの観光案内にも力を入れ、日本政府観光局から「ビジットジャパン案内所」の指定も受けています。
【見世蔵概要】
- 所在地:流山2丁目101 流山福祉会館隣り、流鉄流山線「流山駅」下車徒歩約5分
- 建築年:明治22年(1889年)
- 構造:木造瓦葺2階建て
- 面積:延べ床約107.43平方メートル(1階74平方メートル、36平方メートル)
- 開館時間:午前10時から午後5時まで (注)月曜日休館
- 管理運営:NPO法人グローバルながれやま
- 問い合わせ:080-4158-0133
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