ぐるっと流山 インドネシアの現代影絵ワークショップ

ページ番号7132 更新日 平成22年8月2日

 現代影絵に中学生が挑戦!  世界で唯一の影絵演出家を講師に

現代影絵を体験

 夏休みに入って間もない7月29日と30日の二日間、インドネシアの現代影絵ワークショップが、流山市生涯学習センターと流山市文化会館で開催され、地元中学生29名が参加しました。講師は、演出家のラリーリードさん(アメリカ在住)とバリ舞踏家でインドネシア芸能コーディネーターの小谷野哲郎さん。ラリーリードさんは、世界でただ一人の現代影絵演出家として、世界各地をまわり、その国の言葉を使った影絵を製作しています。


第一のワーク

 インドネシアの伝統的な影絵は、椰子の油で燃やした火の前で、一人で行うものだそうですが、ラリーリードさんの影絵は、人形や人などを使ってシーンからシーンへと映画のように移っていくのが特徴で、常にどうやって美しく見せるかを考えているそうです。今回のワークショップでは、まず、ラリーリードさんの最新作、メキシコとアメリカの国境線の問題をストーリーにした映画のように美しい影絵を鑑賞しました。そして次は、参加者29名が5つのグループに分かれ、第1のワークが開始です。


徐々に発話にも慣れて

 ラリーリードさんは各グループに違った影絵の人形を渡し、その人形がどういう声を出すのか、どんな話し方をするのか、話し方は早いのか、遅いのか、声は高いのか、低いのかなどをまずは想像し、考えてみてほしいと投げかけました。そして、各グループ順番に人形を使いながら、人形になりきって話すワークを行いました。ポイントは「人形を見ながら話すこと」とラリーリードさん。始めは恥ずかしがってなかなか言葉にならない子どもたちも、ワークを続けるうちに、会場内の端から端へ向かって大きな声で会話ができるようになりました。


第2のワーク

 第2のワークはステージ上です。ステージには影絵用のスクリーンと2つのライトが用意され、まずは順番に、その前を自分の影を見ながら歩きます。スクリーンに近いところ、遠いところを歩いたり、老人から若者になっていく様子を歩き方で表現したり、二人組になって大人と子どもが手をつないでいる様子を表現したり、「自分の影を見ながらできるかということが大切」と、小谷野さんは子どもたちに何度も伝えていました。


影絵のトリックに釘付け

 さらに、インドネシアの影絵で使用する仮面を被っての演技では、小谷野さんのお手本を見たあとに数人の希望者が体験。仮面をかぶって演技するコツも、必ず自分の影を見ていること、どんなふうに影が出ているかを見ていることだそうです。二つの光を利用した影のトリックに、子どもたちはだんだん引き込まれ、あまりの楽しさに踊りだす子どもたちも。背景を演出する小道具なども体験し、ワークショップ1日目は終了しました。


本番の舞台を使って

 影絵ワークの2日目。この日は本番会場となる文化会館の舞台を使ってのワークショップです。影を作り出す光の使い方のワークからこの日はスタート。3台の光を使い、影の切り替えのタイミングや方法を学んだあとは、各グループごとに小さな物語を作ります。厚紙に物語の登場人物などを描き、はさみで切り取った後に、カッターナイフで細かい切り込みを入れるなどしてできた作品に、支え芯となる棒をスタッフにつけてもらい人物は完成です。小谷野さんは、影絵のポイントは、顔を大きめに描くと表情がよくわかるとアドバイスしていました。最後には3つのストーリーが発表され、互いの作品に大きな拍手を送り合いました。


3つのストーリーを完成させました

 8月6日には、文化会館で「ケチャ体験」が行われる予定です。それの参加者と、今回の影絵ワークに参加された中学生は、9月11日に文化会館で開催される「スダマニ~神々の舞、影絵、ガムラン」に特別出演します。愛・地球博でも絶賛されたバリ島トップクラスのガムラン&ダンスグループ「スダマニ」と、日本が誇るバリガムラングループ「ウノツテノヤ子」による、バリの魅力いっぱいのステージをお楽しみください。現在チケット好評販売中です。前売り2,000円、当日2,300円、高校生以下1,000円で、全席指定です。チケットの取り扱いは、流山市文化会館〈電話:04-7158-3462)、又は流山市生涯学習センター〈電話:04-7150-7474)です。


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