ぐるっと流山 市役所でCMプランナーを講師に自主研修会

ページ番号7125 更新日 平成22年7月12日

職員自主研修「振り向かせる技術」に150人 日本を代表するCMプランナーを講師に

澤本嘉光さんの写真

 7月7日(水曜日)市役所で、広告界の第一人者、澤本嘉光さんを講師に講演会「振り向かせる技術」が開催されました。この講演会は、職員が自主的に企画して実現したもので、この夜、業務を終えた職員約150人が受講生として集まりました。


市長あいさつの写真

 澤本さんは、皆さんもテレビでよくご存じの、携帯電話、ガス、航空会社などのCMを手掛ける、日本を代表するクリエーティブディレクター/CMプランナーです。CMやコピー作品での数々の受賞のほか、作詞家として東方神起やchemistryの作品を手掛けたり、映画「犬と私の10の約束」の原作・脚本を担当したりと、多岐にわたってご活躍されています。今回は、市民へ向けた情報発信が業務上ますます重要になりつつある市職員に向けての講演を、との申し出を快諾くださっての開催となりました。


聴衆の写真

 はじめに市長からひとこと。「テレビで見ていてとにかく”気になる”CMを、どんな方がどんなふうに作っているのか、直接お聞きできる大変光栄な機会です」とのあいさつに、聴衆の期待もますます高まります。市長は、業務時間外に自主参加の形式としたにもかかわらず、定員を上回る人数が参加していることに触れ、「職員の士気・行動が変革してきている表れ」としました。そして、そうした行動により実現したこの日を、「流山市役所が、より市民の方々に役立つ役所になる、新しい一歩としましょう」とあいさつし、会は講演へと移ります。


澤本嘉光さんの写真2

 冒頭は実際の広告をスクリーンに映しての講義。シリーズ編成の牛乳のポスターを例に、「ターゲットを明確にし、その集団の1日の動線上で"待ち伏せ"をして広告を見てもらう」という一例が紹介されました。「10年前に比べて今は何十倍もの情報が溢れている。その中で、顧客は自分の動線に近いもの、興味あるものにしか目を向けてくれない」と、昨今の受け手の環境を説明されました。そうした状況の中で、いかに「話題にしてもらうか」、「頭にひっかけてもらうか」、奇抜な屋外広告やポスターなどを例示しながら、"聞いてもらう・見てもらう"しかけ作りの重要性が解説されました。


ポスターを例に解説している写真

 続いて、「ブランディングの力に気付いている企業は、広告に関する判断を経営の判断と同程度に重要視している」、その言葉を体現するような数々のヒットCMを澤本さんの解説つきで視聴します。次々と飛び出す「頭に残る」、「目を引く」映像・音声に、職員は思わず見入ります。先に説明があったような情報飽和の現代で、これほど人々の記憶に留まっている澤本さんの広告のすごさが改めて実感できるものでした。


質疑に応じる澤本さんの写真

 会の最後には、質疑応答の時間がとられ、現場の職員からはさまざまな質問が飛び出しました。「制約をプラスに変えてよい方向に活かすコツは?」「忙しい仕事の中、ワーク・ライフ・バランスはどのように実践していますか?」―中でも、「CMプランナーの資質とはどのようなものと考えますか?」という質問に対し、「人と話せること」との回答が印象的でした。説明・プレゼンテーションする、折衝する、相手の要望を分析する・・・こうしたことは今やあらゆる職業で求められる能力です。流山市でも、職員一人ひとりがこうしたスキルを磨き、冒頭市長が述べた「より市民の役に立つ役所」を目指していきます。


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