ぐるっと流山 万華鏡作家中里さんが世界大会2連覇

ページ番号7104 更新日 平成22年7月23日

万華鏡の歴史を本の形で表現 中里さんが世界大会で連続の最優秀作品賞

中里保子さん

 流山にお住まいの世界的万華鏡作家・中里保子さんが、ことし6月10日から13日までアメリカ カリフォルニア州サンタクララで開催された、世界最大の万華鏡コンベンション「カレイドスコープ・ソサエティ・コンベンション」で最優秀作品賞を受賞されました。中里さんは、前回大会となる平成19年の同コンベンションでも最優秀作品賞を受賞されていて、2大会連続での受賞という快挙です。「前回は本当に私でいいの?」と、ただ驚くばかりだったそうですが、今回は作品への自信もあり「本当にうれしかった」と受賞決定の瞬間を語ってくださいました。


受賞した「Kaleidoscope's History」

 万華鏡は、1816年にイギリスの物理学者デイビッド・ブリュースターによって発明され、約200年の歴史を持ちます。中里さんが今回出品したのは「Kaleidoscope’s History」という作品で、誕生から今にいたる万華鏡の進化を本の形で表現されたものだそうです。一目見ると「これが万華鏡ですか?」と聞きたくなるようなもので、インテリアとしても素晴らしく価値のあるように思えます。ステンドグラスやサンドブラスト、スランピングといった特殊な技法を駆使して制作されたそうで、構想段階から入れると約2か月を要したとのこと。細部まで妥協を許さない作りに中里さんのこだわりが見られる傑作です。


一瞬の輝きの不思議さ

 作品の上側から中を覗くと、幻想の世界が目に飛び込んできます。1点から左右に広がる幾何学模様が、横についたつまみを回すことでキラキラ輝きながら、次々と神秘的な光の紋様を変えていきます。中里さんは、「一般的な万華鏡で中に入れるオブジェを20個としても、同じ図柄を見るためには1分間に4回万華鏡を回したとして、46億年以上もかかるそうですよ」と、万華鏡で見るその一瞬の模様の不思議さを教えてくださいました。46億年は、ちょうど地球が誕生して現在までの時間です。地球でさえ同じ図柄をもう1回見られるかどうかというのは、万華鏡の神秘さをさらに深めるお話ですね。


「秋草」は見世蔵で見られます

 8月1日には、中里さんの万華鏡作品を展示する「見世蔵」がオープンします。流山2丁目にある寺田園茶舗の明治22年建築の蔵を活用したもので、万華鏡ギャラリーとするほか、中里さんによる万華鏡づくり教室や本町界隈の史跡ガイドツアーなど、さまざまな企画も用意されています。8月1日のオープン日には、今回の受賞作品「Kaleidoscope’s History」も展示される予定です。なお、平成19年に受賞した作品「秋草」は常設で展示されるとのことです。ぜひ、ご覧ください。


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