ぐるっと流山 朗読劇「利根運河物語」

ページ番号6978 更新日 平成22年10月14日

朗読劇「利根運河物語」公演 ワークショップを経た市民が堂々の上演

利根運河物語

 10月9日、文化会館ホールで、利根運河通水120周年を記念し朗読劇「利根運河物語」が上演され、冷たい秋雨とあいにくの天候の中、400人が郷土史上のドラマを楽しみました。朗読をしたのは、生涯学習センターの朗読ワークショップの参加者たち。朗読劇は公民館の「ゆうゆう大学」の公開講座として一般公開され、半年間の稽古の成果を披露しました。博物館の企画展「利根運河120年の記録」の初日に合わせて行われました。

 運河開削に命をかけた広瀬誠一郎と人見寧、そしてオランダ人技師ムルデル、開削に反対した村人たちとの間に立って悩む地元醸造家の秋山真之助などの姿を通して、関わった人たちの苦悩と喜びを朗読で表現した歴史劇。脚本は旅行作家の山本鉱太郎さん、演出は劇団「彩」主宰で日本演出者協会会員の梅田宏さんという豪華な布陣。利根川と江戸川を結ぶ利根運河が、明治23年の竣工から通水120年目を迎えたことを記念し、この運河開削に関わった人たちの苦労や喜びを中心に描いた朗読劇です。


本番に向けて稽古を重ねました

 公民館の呼び掛けに応じた方たちが、構想から1年をかけて準備してきました。出演者は、演出の梅田さんと劇団彩の森本克己さんを除いて、舞台初体験という方がほとんど。5月から始めた稽古は20回を数えました。回を重ねるごとに熱も入り、梅田さんの指導を受けどんどん上達していきました。「苦しいこともあったけど楽しかった」と稽古を振り返りました。


達成感が伝わってきます

 会場のあちこちで涙をぬぐう姿が見られるほど、熱のこもった朗読となりました。「初めての経験だったが、舞台でライトを浴び、拍手をもらえとても嬉しかった。やみつきになりそう」「舞台を作り上げる過程が体験できて嬉しかった」「初めての経験で心臓がばくばく」「表現できることの楽しさを味わえた」など、みんなで協力し合い、ひとつのことを成し遂げた達成感に満ち溢れた感想が聞かれ、それは、上演後に舞台上で撮影した記念写真に写った皆さんの表情からも伝わってきました。


利根運河関連のイベントが続きます

 博物館では12月5日まで、利根運河誕生から通水、運河再生、現在に至るまでの記録の企画展を開催しています。また、11月7日には「全国運河サミットin利根運河」が東京理科大学で開催され、同日11時からは、「利根運河物語」を同大学で再演します。10月24日(日曜日)には、流山市観光協会40周年と利根運河通水120周年を記念して、利根運河で初めての薪歌舞伎を行います。

 文化会館では千葉県地方法務局松戸市局松戸人権擁護委員協議会流山部会との共催で、11月6日(土曜日)に人権講演会「ダニエル・カールさんと井崎市長の国際理解トーク」を開催します。さらに、11月13日にはJAXA(ジャクサ)フライトディレクターの山中浩二さんによる「家族で宇宙へ~宇宙の謎なぞ」と題した、家庭教育講演会を開催します。いずれも入場無料、申込み不要です。講演会のお問い合わせは、文化会館(電話:04‐7158-3462)へ。


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