ぐるっと流山 市民公開講座「サプリは安全?」

ページ番号6955 更新日 平成22年11月16日

「健康食品、サプリメントの効果と安全性」 市民公開講座で300人が学ぶ

市民公開講座の写真

 11月14日(日曜日)、文化会館で市民300人が参加し、流山市医師会、流山市、流山市薬剤師会の共催による市民公開講座が開催されました。今回のテーマは、「健康食品、サプリメントの効果と安全性について」と題し、日本医師会常任理事で小児科医でもある石川広己先生が講演されました。


市民公開講座の写真2

 現在、多種多様な健康食品やサプリメントが市場に氾濫し、新聞、雑誌、テレビコマーシャルでは連日、健康食品・サプリメントの情報が溢れています。体験談として「体重が減少した」「○○に効果がある」など紹介されているものなど、その効果がはっきりとしていないものが多いのが現状です。今回の講演会では先生が作成された資料をもとに、科学的根拠に基づいた正しい見方が紹介されました。


石川先生の写真

 お話によると、健康食品のうち「トクホ」と表示されたものは国が健康効果の表現を認めたもので、健康の助けになる・役立つという食品が960品目認可されています。また、厳しい品質検査と大規模な臨床治験により安全性と有効性が確認されたものが医薬品となり、有効性が動物実験レベルか不明なものを健康食品と呼ぶ、解説されました。


川村先生の写真

 そして、3食きちんとバランスの取れた食事をすることがまず第一である、と話されました。司会を務められた流山市医師会理事の川村先生は、整形外科の分野から、今話題のヒアルロン酸について解説されました。関節への注射として使われるものは治療効果が期待されるが、飲用のものについてはその効果の証明がないそうです。また、呼吸器科松永伸一医師からは、実際にあった健康食品の健康被害として「あまめしば」についての事例が紹介され、健康食品を使用する際には医師や薬剤師などに相談してほしいというお話がありました。


講演の様子の写真

 会場からの質問では、「高いお金を払って飲んだがあまり効果が見られなかった」、「お酒を飲む前にウコンを飲んでいるが効果があるのか」、「テレビコマーシャルの食品について」などたくさんの質問が出ましたが、先生は、「健康食品はあくまでも補助的なもの、栄養成分の大部分は通常の食品から摂りましょう」と話されていました。


会場の様子の写真

参考
【健康食品】
 まったくデーターがない・不明(証拠なし)・伝統的に言われているだけ・動物実験では有効だがヒトでは不明・効く可能性があるかも知れない
【トクホ】
 少数のヒトを対象とした治験(単一)・効くかもしれないまたは効きそうである
【医薬品】
 多数のヒトを対象とした複数の治験が実施され、効くと断言できるもの


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